賃貸物件でトラブルが起きた場合、どこに連絡したらいいのかしら?
そもそも、トラブルを起こさないための予防策も知っておきたい!
この記事は、上記のような悩みを持つ夜職の女性のために執筆しました。
入居してすぐ・入居中・退去時と、賃貸物件のトラブルはさまざまなタイミングで起こりえます。
夜職の方は近隣住人と生活の時間帯が違うため、トラブルが起きやすい傾向にあるのが実情です。
自身の穏やかな日常を守るために、トラブルを未然に防ぐ予防策と、起きてしまったときの対処法をしっかり把握しておきましょう。
賃貸物件でトラブルが起きたときの対処法
賃貸物件でトラブルが起きてしまったときは、以下の順番で対処してください。
- まずは大家、または管理会社に連絡する
- 解決しないときは専門機関に相談する
①まずは大家、または管理会社に連絡する
賃貸物件でトラブルが発生したら、まずは大家、もしくは管理会社に連絡してください。
まず、エアコンやキッチンシステムなどの家の備品・設備に関しては、大家が所有者になります。
また、騒音や水漏れなど近隣住民との間でのトラブルは、当人同士での話し合いや苦情の申し立てでは、かえってトラブルを大きくしてしまう要因になりかねません。
よって、大家さん・管理会社に間に入ってもらった方が、解決に結びつきやすくなります。
②解決しないときは専門機関に相談する
大家さん・不動産屋に相談しても解決しないトラブルは、そのトラブルの内容に沿った専門機関に相談しましょう。
専門機関 | 相談内容 |
---|---|
日本司法支援センター 法テラス | 法的なトラブル (敷金を返してもらえない・不当な退去を要求された、など) |
一般財団法人 不動産適正取引推進機構 | 賃貸契約に関するトラブル (契約を撤回したい、など) |
公益財団法人 日本賃貸住宅管理協会 | 賃貸物件での生活の安定・向上の促進 (補助金・生活支援、など) |
独立行政法人 国民生活センター 最寄りの消費生活センター | 住宅の欠陥・退去費用のトラブルなど |
上記の専門機関は、それぞれの分野に特化したノウハウを持っています。
専門家からの適切なアドバイスを受けられ、トラブルの解消に繋がるはずです。
賃貸物件のトラブルを相談する前にしておくべき事前準備
賃貸物件のトラブルは、その内容を相談相手に正確に伝える必要があります。
また、場合によっては相談するまでもなく、自力で解決できるものもあるでしょう。
大家や不動産屋、各専門機関に相談する前に、以下の事前準備を進めておいてください。
- トラブルの内容を写真・動画に収める
- 賃貸契約書を読み直す
- 設備故障の場合は説明書を確認する
- 相談したい内容を紙に書き出しておく
トラブルの内容を写真・動画に収める
賃貸物件でトラブルが起きたら、連絡や相談よりも先に現状の証拠を撮ることが先決となります。
写真・動画に収めることで、トラブルの内容を正確に相手に伝えられ、解決に結びつきやすくなるからです。
例えば「水漏れ」が発生しているのであれば、その様子を動画に収めることで、水漏れの場所や量、発生した日時などを客観的な事実として保存できます。
近隣住人との間で口論になるようなトラブルが起きた場合も、可能な限り録音しておくことをおすすめします。
賃貸契約書を読み直す
入居前にサインを交わした賃貸契約書には、さまざまなトラブルにおける対処法や責任の所在が記載されています。
よって、賃貸契約書を読み直せば、トラブルを報告すべき相手に関しての情報が記載されているはずです。
トラブルに適切に対処するために、まずは賃貸契約書を読み直してみましょう。
そういえば、契約時に不動産屋さんがいろいろ説明してくれた記憶があるわ!
設備故障の場合は説明書を確認する
エアコンや給湯器などの設備故障の場合は、その機器の説明書を確認してみましょう。
大抵の機器の説明書には「故障かな?と思ったら」といったタイトルで、トラブルシューティングのページがあるはずです。
内容によっては、ちょっとした手間だけでトラブルを解消できるかもしれません。
それでも解決できない場合は、大家さんか管理会社に連絡しましょう。
機器の修理依頼を、専門業者に直接依頼するのは避けておいた方が無難です。
管理会社と専門業者が提携している場合もあり、無償で修理してくれる可能性があります。
自分だけの判断で業者に依頼すると、修理費用を全額負担することになるので注意してください。
相談したい内容を紙に書き出しておく
大家や不動産屋、専門機関にトラブルの内容を正確に伝えるには、相談したい内容を紙に書きだしておくことが大切です。
特に近隣住民との間でトラブルが発生したときは、怒りの感情が勝ってしまい、トラブルの内容を正確に伝えられなくなってしまいがち。
紙に書きだすことで自分の頭の中を整理でき、冷静な状態でトラブルに対処できるはずです。
賃貸物件のよくあるトラブル
賃貸物件では、入居してすぐ・入居中・退去時と、シチュエーションによってさまざまなトラブルが起こりえます。
この章では、それぞれのシチュエーションで起こりやすいトラブルの例を紹介します。
- 入居してすぐのトラブル
- 入居中のトラブル
- 退去時のトラブル
入居してすぐのトラブル
賃貸物件に入居してすぐに起こりえるトラブルとして、以下のものが考えられます。
- クリーニングが不十分
- 前の住人の荷物が残っている
- 備品・設備類が正常に作動しない
今の家に入居したとき、ベランダに謎の鉢植えが残っていたわ。
上記のようなトラブルは、新生活のスタートをつまづかせる要因になります。
気づき次第すぐに大家、もしくは管理会社に連絡し、然るべき対処をしてもらいましょう。
入居中のトラブル
入居中は備品・設備類の故障に加え、近隣住人とのトラブルも発生しやすくなります。
- 水漏れ
- 騒音(生活音、子ども、楽器など)
- 共用部分の利用マナー
- ゴミ出しのルール違反
- 駐車場(自身が契約した駐車場に他の車が停まっている)
騒音問題は、私みたいに水商売をしている女性だと発生しやすいトラブルね……
昼夜逆転した生活になりがちな夜職の女性は、近隣住民から騒音に関する苦情を受けるケースがよくあります。
生活音の他にも、深夜に帰宅する際の車のエンジン音などもトラブルになりやすいようです。
水漏れトラブルは、放置すると状態が深刻化していく可能性大です。
例えば、上の階からの水漏れは、家財への損害などに繋がる恐れがあります。
緊急性が高いトラブルなので、迅速に対応してください。
退去時のトラブル
退去時によくあるトラブルは、退去費用の支払いや原状回復に関するものが大半です。
- 高額な退去費用を請求される
- 敷金が全く返ってこない
- 中途解約の違約金を請求される
退去費用や原状回復に関しては、国土交通省からガイドラインが発行されています。
夜職で働く女性の場合、ガイドラインの内容を理解していないという決めつけから、悪質な高額請求のターゲットにされやすい傾向があります。
また、その物件の退去時にかかる費用に関しては、契約時に交わした賃貸契約書に詳しく記載されているはずです。
賃貸契約書・ガイドラインの内容を理解しておき、不当な請求に応じないよう注意してください。
賃貸物件でトラブルを起こさないための予防策
最後に、前章で紹介したトラブルを起こさないための予防策を4つ紹介します。
- 契約書の内容を不動産屋に説明してもらっておく
- 騒音対策をする
- 共用部の使い方に注意する
- ガイドラインを読んで正しい知識を身に付ける
契約書の内容を不動産屋に説明してもらっておく
さまざまなトラブルに関しての対処法や責任の所在を把握するため、契約書の内容を不動産屋に説明してもらっておくことが大切です。
通常は契約時に一つひとつ説明してくれるはずですが、時間が経てばその内容を忘れてしまうのも仕方がありません。
不安がある場合は不動産屋に連絡をして、再度説明を受ける時間を取ってもらうようお願いしてみるといいでしょう。
まずは自分で契約書を読み直しておくわ!
騒音対策をする
騒音に関するトラブルを回避するため、あらかじめ対策をしておきましょう。
防音・消音効果のあるマットやカーテンなどを用意するだけでも、生活音などの音漏れを防ぐ効果が期待できます。
また、タクシーや送迎車で深夜に帰宅することが多い場合は、自宅から少し離れた場所や、最寄り駅の前などで車から降りるといいかもしれません。
共用部の使い方に注意する
通路や自転車置き場など、共用部の使い方には十分注意してください。
通路に物を置いたり、自転車を斜め向きに停めたりなどの迷惑行為をしてしまうと、近隣住民の反感を買う要因になります。
ゴミ出しの曜日を守ることはもちろん、時間帯に関してもその物件ごとにルールがあるはずです。
ルールが不明確な場合は、大家や管理会社に確認しておきましょう。
ガイドラインを読んで正しい知識を身に付ける
賃貸物件に関するトラブルを回避するために、国や都道府県からいくつかのガイドラインが発行されています。
それらに目を通して正しい知識を身に付けることで、トラブルの回避に繋がるはずです。
- 東京都発行「賃貸住宅トラブル防止ガイドライン」
- 国土交通省発行「原状回復を巡るトラブルとガイドライン」
賃貸物件のトラブルガイド:まとめ
賃貸物件でトラブルが発生した際は、まずは大家、もしくは管理会社に連絡するのが通常の流れです。
それでも解決できない場合は、トラブルの内容に応じた専門機関に相談しましょう。
また、相談の電話をかける前に、相手にトラブルの内容を正確に伝えるための準備をしておく必要があります。
準備不足のまま相談を持ち掛けても、トラブルの根本の解決には繋がらないこともあるので注意してください。
賃貸物件でトラブルを未然に回避するには、正しい知識を持ち、近隣住民への配慮をしながらルール・マナーを守った生活を送ることが大切です。
トラブルが起きにくい安心・安全な物件選びは、ナイトハウスにご相談ください。