都会の大通りや鉄道沿い、人通りの多い道路に住んでいると、車や電車の騒音、工事の音、通行人の話し声などに悩まされることがあると思います。便利な立地にある賃貸物件ほど、外からの騒音が気になりがちです。また、隣の部屋の住人の生活音も気になることがあります。
そこで、騒音対策を考えたいと思っても、「どのような対策をすればいいのか?」「賃貸の部屋に自分で対策をしてもいいのか?」など、分からないことが多いと思います。
この記事では、賃貸物件でも簡単にできる効果的な騒音対策について詳しく解説していきます。せっかく寝ているのに電車や車の音がうるさくて起きてしまう人や、通行人や隣人の話し声が気になってイライラしてしまう人は必見です!
静かで快適な生活を送るためにも、ぜひこの記事を最後まで読んで参考にしてみてください。
騒音にはどんな種類があるのか?
騒音は日常生活や職場など、私たちを取り巻く環境において気になる問題の一つです。騒音には様々な種類があり、その原因や対策方法も異なります。日常生活で気になる騒音は、主に以下の2つに分けられます。
- 空気音
- 固体音
それでは、どのようなものか確認していきましょう。
空気音
空気音は、空気を介して伝わる音です。代表的なものとして、人の話し声やテレビの音、車のエンジン音などがあります。ドアやカーテン、壁、床などの障害物で遮ると伝わる音は抑えられるため、次に解説する固体音に比べると対策は比較的容易です。
固体音
固体音は、壁や床などの固体が振動することで発生する音です。隣接する部屋の足音や家具の移動音、工事の騒音などが該当します。固体音は空気音に比べて壁や床を通して伝わるため、対策が難しいとされています。
騒音対策にはどのような方法があるのか?
賃貸物件でも簡単に実践できる主な騒音対策として、以下の方法があります。
- 壁の防音
- 窓の防音
- 家具の配置変更
一般的に屋外からの騒音は、主に窓から入ってきます。窓は壁に比べて薄く、通常のガラスには防音効果がありません。また、賃貸マンションの多くは1枚ガラスで、物件によっては隙間もあるため、車や電車の音、外の話し声、風の音などが部屋の中に入り込んでしまうのです。
そのため、騒音が気になる場合はまず「窓」への対策が非常に重要です。また、隣の部屋からの騒音に対しては、壁の防音や家具の配置変更が簡単で効果的な方法です。さまざまな対策アイテムを活用することで、簡単に騒音を軽減することができますので、ぜひチェックしてみてください。
簡単にできる「窓」の騒音対策
実際に「窓」にはどのような騒音対策が効果的なのでしょうか?簡単に実践できる「窓」への防音対策は以下のような対策があります。
- 遮音カーテンを取り付ける
- 窓の隙間に遮音テープを貼る
- 窓に防音シートを貼る
- 防音ボードを設置する
それでは、対策方法について詳しく解説していきます。
遮音カーテンを取り付ける
遮音カーテンを取り付けると、窓から入ってくる騒音を防ぐことができます。遮音カーテンは生地に特殊なコーティングなどがされており、通常のカーテンよりも厚く、外からの音を遮断してくれます。最近では、遮音効果だけでなく遮光や遮熱機能がついているものも増えています。少しでも隙間を覆って騒音が入ってこないようにするために、「窓よりも少し大きいサイズ」の遮音カーテンを選ぶことをお勧めします。
窓の隙間に遮音テープを貼る
遮音テープとは、窓とサッシの隙間を埋めるテープのことです。サッシに貼ることで、隙間から入ってくる騒音を防ぐことができます。遮音効果だけでなく、わずかな隙間から入ってくる風や小さな虫も防いでくれるので一石二鳥。ホームセンターや100円ショップでも購入することができます。遮音効果をより高めるため、テープを貼る際は掃除して汚れをなくしてから貼るようにしましょう。
窓に防音シートを貼る
窓に貼る防音シートは、剥がせるタイプのものであれば賃貸物件でも安心して使うことができます。透明のものなら貼っていることもほとんどわからないので、見た目や窓の見えやすさ、光の入りなども損なわれる心配がありません。UVカット効果のあるシートを選べば、紫外線対策もすることができます。剥がせる防音シートはホームセンターなどで購入することができます。
防音ボードを設置する
高い防音効果が期待できる方法が、防音ボードの設置です。窓のリフォーム工事は必要なく、賃貸物件でも設置が可能です。ボードを取り付けている間は、日中でも照明が必要だったり、窓を開けられなかったりと不便な点もありますが、防音シートなどに比べて非常に高い防音効果があります。ワンタッチでボードの着脱ができるものを選ぶと、窓を開けたいときに簡単に取り外すことができます。
その他の簡単にできる騒音対策
これまで、「窓」への騒音対策について解説してきました。次は、賃貸物件でも簡単にできる「壁」への対策や家具の配置について解説していきます。簡単にできる防音対策は以下となります。
- 家具の配置を工夫する
- ベッドの位置を変える
- 壁に防音シートを貼る
- 換気口をふさぐ
それでは、対策方法を見ていきましょう。
家具の配置を工夫する
家具の位置を工夫し変更することで、隣人の大きな生活音などをある程度緩和させることができます。話し声やテレビの音などは壁際で防音対策をすると高い効果が出るので、簡易的な防音壁を作るイメージで、背の高い本棚やタンスなどの大型家具を壁際に置いてみましょう。
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壁際に家具を置く際は、壁にぴったりと付けずに5cmほど離して置くのがポイントです。このわずかな隙間に空気層が作られ、音をやわらげてくれます。
ベッドの位置を変える
大型家具の他に、ベッドの位置を見直してみましょう。隣の部屋との壁際にベッドを置いている場合は、壁から伝わってくる音がダイレクトに耳に入りやすくなってしまいます。また、窓の近くにベッドを置くと、外からの騒音が聞こえやすくなるため注意が必要です。ベッドを部屋の中央や遠い壁側に移動することで、隣の部屋からの騒音を遮ることができます。
- ベッドの下にクッション材やマットを敷くことで、床からの振動を緩和し、より効果的に騒音を軽減することができます。
壁に防音シートを貼る
家具やベッドの位置を変えてみても気になる場合は、壁に防音シートを貼る方法もあります。防音シートは音を遮断&吸収してくれるので、騒音を軽減してくれます。また、防音シートを貼ることで夏はエアコンの冷気が逃げづらく、冬は外からの冷気が通りづらいため、暑さ&寒さ対策もあわせてできる優れものです。
- 防音シートを貼る際は、壁に傷を付けないようにはがすことのできる接着剤やクギなどを使わないタイプを選びましょう。
換気口をふさぐ
その他に見落とししやすいのが、換気口の対策です。換気口からの音漏れを防ぐために、換気口をふさぐ方法もあります。市販の防音シートや防音テープを使って換気口を覆い、音の侵入を防ぐことができます。
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換気口をふさぐ際には、換気効果を損ねないようにしましょう。防音シートや防音テープを使用する際には、換気口に十分な隙間を開けておくことが重要です。
簡単にできるものから対策しよう
本記事では、賃貸物件でも簡単にできる騒音対策について詳しく解説してきました。せっかくお気に入りの家に住んでいても、騒音が気になってしまっては快適に生活できません。賃貸物件だからと諦めず、100円ショップやホームセンターで手軽に揃うグッズなどを使ったり、模様替えついでに家具やベッドの位置を変えてみたり、簡単にできるものから是非対策を始めてみてください。