新築の賃貸物件でもトラブル起きるの?
賃貸の中でも人気の高い新築物件ですが、意外とトラブルの原因になりやすいのをご存知でしょうか。
新築物件だからこそ起こってしまうトラブルも多いため、リスクを事前に把握した上で物件選びをするのがおすすめです。
この記事ではそんな新築物件の賃貸トラブルを徹底解説していきます。
意外と知らない賃貸の新築物件の定義
新築物件ってどんな物件のことを言うのでしょうか?
賃貸物件に限らず、新しい物件であることを表す言葉が3つあります。
- 新築物件
- 未入居物件
- 築浅物件
新築物件とは物件が完成してから1年間以内の物件で、まだ誰も入居したことのない物件のこと。
この条件は実は「住宅の品質確保の促進等に関する法律」で規定されています。
新築物件に1年以上、誰も入居しなかった場合に使うのが「未入居物件」。
逆に1年以内でも誰か1度入居した物件は築浅物件と呼ばれます。
築浅物件は物件完成から3年以内の物件です。
新築物件のメリット
新築物件って人気が高いけどどんなメリットがあるの?
物件を選ぶさいの必須条件に設定する方も少なくないほど人気の高い新築物件。
新築ならではのメリットにはどんなものがあるのでしょうか。
部屋や設備がキレイ
当然ですが新築物件の設備などは全て未使用の新品なので、水回りやトイレなどはその他の物件とは比較にならないほどキレイです。
ウォシュレットや浴槽は、他の人が使ったものは嫌だと思う方にとって新築物件は最適でしょう。
付帯設備も最新のものが採用されているので、使いやすく利便性も高くなっています。
築浅物件でなく、新築物件では未使用の部屋を使えるというのが大きなメリットです。
物件内で部屋が選べる
気に入った物件を見つけても、部屋の条件が合わなかったという経験はありませんか?
物件の築年数や駅からの距離などの条件の他にも、最上階の部屋や角部屋など部屋のロケーションも選びたいもの。
しかし築浅物件などでは、同じ物件内で複数の部屋が貸し出されていることはまれです。
その点、新築物件では物件内でも部屋の場所も選びやすく、条件にあった物件を選びやすいですよね。
セキュリティ面で優れている物件が多い
女性の一人暮らし、特に夜職や水商売の方にとって物件の防犯性能の高さは気になりますよね。
新築物件はオートロックやインターホンなど、防犯関係の設備も最新のものが導入されている場合がほとんど。
もちろん物件によってセキュリティ面の設備は異なりますが、同じグレードの物件であれば新しい物件の方がよりおすすめです。
賃貸の新築物件のデメリット
新築物件はメリットだけじゃなくて、デメリットも多いの?
新築には特有のデメリットも多く、それが原因でトラブルに発展するケースもあります。
一見デメリットなどあまりなさそう賃貸の新築物件。
しかし、新築物件特有のデメリットや、それが原因で発生しやすい賃貸トラブルなどもあります。
- 賃料や初期費用が高い
- 内見できない可能性が高い
- 入居後に不具合が発生する
- 工期が遅れる
- 選択肢が減ってしまう
以下ではそれぞれのデメリットを詳しく確認していきましょう。
賃料や初期費用が高い
新築物件は人気の高い物件が多く、物件のある周辺地域の一般的な相場よりも高い賃料や初期費用が設定されている物件も少なくありません。
また退去時のクリーニング代などに特約を設けているというケースや、クリーニング費用を追加請求されたというケースも。
新築物件では汚れやキズが、全て最初の入居者がつけたものとされてしまうために発生しやすいトラブルです。
退去費の取り決めなどは入居時に確認しておかないと、後からトラブルに発展するリスクがとても高いので気をつけましょう。
内見できない可能性が高い
新築物件の多くは、物件が完成する3ヶ月ほど前から賃貸の募集を開始する場合がほとんどです。
新築は人気が高く、良い条件の新築物件は争奪戦になることが多いため、竣工前に契約を進めないと部屋が残っていない場合がほとんど。
このような場合には間取りや、CGの3Dイメージだけを頼りに物件を選ぶことになります。
しかし、実際に入居したさいにイメージしていた部屋の雰囲気と違い、後悔してしまう方もいるようです。
またどうせ内見ができないからといって、物件の周辺環境の確認を怠ってしまい、契約後に後悔してしまうケースも。
もしも建物が完成していなくても、周辺環境の確認は必ずしておきましょう。
入居後に不具合が発生する
新築物件は建物が完成してから、比較的短い期間で入居者に引き渡されます。
完成時に設備の状態や、部屋に不具合がないかなど一通りの確認はされますが、長い期間に渡っての確認はできません。
そのため入居後に雨漏りや騒音、設備の不具合などが発生するケースもあります。
もちろん施工不良としてすぐに修繕対応してもらえれば問題ないのですが、新築の場合だと修繕の内容によっては入居者が故意に破損したと言われてしまうことも。
新築物件では入居時に部屋のキズなどはしっかりとチェックし、写真などに残しておきましょう。
物件オーナーも建物完成時に室内の確認はしていますが、基本的に破損やキズはない状態で入居者に引き渡したという認識である場合が多いです。
工期が遅れる
先ほども紹介したように新築物件は物件が完成する前から、入居者の募集を開始します。
しかし、入居可能日はあくまでも竣工予定日から逆算しているだけなので、その日に完成できるという保証はありません。
天候や部材の関係で物件の完成が遅くなるというのはよくあること。
そのような場合には、荷物を別の場所に預けてホテルを利用して、物件の完成まで待たなければいけないという事態も想定されます。
そのため新築物件を契約する場合には、少し余裕をもったスケジュールで契約すると良いでしょう。
選択肢が減ってしまう
どうしても新築がいいと条件を絞ってしまうと、選択可能な物件の数はかなり少なくなってしまいます。
賃貸を選ぶさいには立地や部屋の広さなどその他の条件もあるので、それに新築という条件をつけてしまうとなかなか物件が見つからない場合も。
もしもどうしても新築がいいと思う場合には、かなりゆとりを持って物件を探し始めると良いでしょう。
また新築物件は人気が高いので、審査が厳しいケースも多くなっています。
賃貸サイトなどで気になる物件があっても、水商売や夜職の方が審査に通過できない可能性も低くありません。
やっぱり新築って審査厳しい物件が多いんだね
新築物件に限らず、条件の良い物件は審査が厳しいケースが多いです。
通常の賃貸サイトを使って探しても、夜職の方は審査を通過できない物件も少なくありません。
「気に入った物件の審査が通過できない」そんな悩みがある方はナイトハウスにぜひ一度ご相談ください。
水商売や夜職の方を専門とした不動産屋なので、女性が一人暮らしで選びたくなる物件を多数紹介可能です。
また過去、ナイトハウスで物件を紹介させていただいた方の審査通過率は99%以上。
物件審査で悩みがある方はぜひ一度ご相談ください。
新築の賃貸物件でトラブルになった場合の対処法
新築物件でトラブルになった場合ってどうやって対応すればいいの?
新築物件は現物を確認できずに契約するケースが多いため、入居後にトラブルになってしまうケースが多いです。
また新築なんだから破損や不具合は無いだろうと思われやすく、いざ雨漏れなどが発生した場合の修繕をめぐってトラブルに発展しやすいもの。
ここからは入居後にトラブルに巻き込まれてしまった場合の対象方法を紹介していきます。
契約不適合責任の追及
入居時に物件や設備に不具合がある場合や、突然の雨漏れなど物件の破損が発覚した場合には契約不適合責任の追及が可能です。
契約不適合責任とは民法で規定されている契約に関する法律で、契約の目的物が内容に適していない場合に売主が負う責任のこと。
賃貸契約の場合には目的物は「居室」、売主は「オーナー」となります。
この契約不適合責任の追求では以下のような内容を求めることが可能です。
- 修繕依頼
- 賃料の減額
- 賠償請求
- 契約解除
この4つの選択肢は基本的には上から順に請求していく必要があります。
そのため、不具合があるからといって急に賃料の減額ができるわけではありません。
また責任追及をいきなり入居者がオーナーにすると、トラブルの拡大に繋がるリスクが高いので、国民生活センターや市区町村の相談窓口を利用してみると良いでしょう。
引っ越しを検討する
新築物件に限らず賃貸でのトラブルは、解決に長い時間がかかるケースがほとんどです。
弁護士が必要になった場合などは、高額の費用が発生してしまうこともあります。
また、賃貸トラブルに関する裁判では「オーナー側が対応する姿勢をみせているか」という点が問われることが多いです。
そのため、入居者側が望む結果を得られない場合も少なくありません。
もし、これ以上住めないと感じた場合には、早めに退去してしまう方がいい場合もあります。
そのさい同じようなトラブルに巻き込まれないように、信用できる不動産屋選びも重要になります。
建物の完成があまりにも遅れてしまいそうな場合には、賃貸契約の解消ができないか相談してみると良いでしょう。
新築の賃貸物件は事前確認が重要
この記事では新築の賃貸物件のメリットやデメリットについて紹介してきました。
デメリットに関しては単にマイナスポイントというだけでなく、トラブルに発展しやすい内容も多い新築の賃貸。
新築物件は事前に室内が確認できなかったり、最初の入居者となる事で予期せぬトラブルに巻き込まれやすいです。
そのため、想定できるトラブルについては、事前にできる限り対策をしておきましょう。
記事内では以下のような確認事項を紹介してきました。
- 内見ができない場合でも、物件の住所の周辺環境や建物の状態を確認しておく。
- 物件の完成が遅れた場合の対応に関して確認しておく。
- 退去時の原状回復費用などに特約が設定されていないか確認しておく。
- 入居時に居室内のキズなどは写真を撮って記録しておく。
これらの対策をしておくことで、新築賃貸物件で発生しやすいトラブルを回避しやすくなります。
新築の賃貸にこれから入居する方や、入居を考えている方は参考にしてみてください。