お部屋を借りる際には色々とお金がかかります。特に契約する際に支払う初期費用については1円でも安く抑えたいと思う方がほとんどではないでしょうか。安く済めば浮いたお金で家具の新調など、その他のことに予算を回すことができます。また賃料が少しでも下がれば毎月の支出に余裕が出来ます。
実は時間に融通が利く方であれば、繁忙期を避けて引越しをするだけで、初期費用や賃料を値下げできる可能性が高まります。
今回は、初期費用・家賃の値下げ交渉を成功させるコツを紹介していきます。
賃貸物件を安く借りることができる?
初期費用や賃料を安く借りる方法は様々あります。賃貸の入居時期だけでなく、家賃減額交渉先がどこなのかを把握しておきましょう。
家賃交渉は認められている立派な権利
家賃の価格交渉と聞くと、「本当にそんなことができるのか?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
家賃の価格交渉は、借地借家法という法律で、「入居者・大家の間で話し合うことで賃料を変更することができる」といった内容が記されており、家賃の価格交渉は賃借人に認められている権利でもあります。
しかし、価格交渉は必ず成功するわけではありません。交渉の時期や方法にもよりますし、価格交渉が成立したとしても、数千円しか安くならない場合もあります。しかし、数千円でも長期間住み続ければ、結果的に数万円分もお得に住むことができます。
家賃の価格交渉は、一般的に入居のタイミングか更新の際に行うことが多く、その他のタイミングで価格交渉は応じてもらえないことが多いです。また物件によって価格交渉の可否があるので注意が必要です。
物件の立地や築年数、空室の数、周辺環境などは価格交渉の材料になる場合があるので、内見の際にしっかりチェックしておきましょう。
物件を管理している会社に問い合わせる
インターネットで物件探しをしていると、様々なサイトに同一の物件が記載されているので、複数の会社が管理しているように見えますが、そのようなことはありません。
通常物件の管理会社は基本的に一つです。この管理会社に問い合わせることで、サイトには記載されていない詳細な情報を知ることができます。基本的には大家さんが管理会社に物件管理を任せている場合が多いので家賃の価格交渉の窓口は管理会社が対応する形が多いです。
また、管理会社に直接申込みをすることで、仲介手数料が0円になる場合があります。初期費用・賃料を安く済ませたいのであれば、物件の管理会社を調べて問い合わせることをおすすめします。
管理会社によっては仲介業者を通さないと契約できないケースもありますので、問い合わせる際は合わせて聞いておきましょう。
不動産業界の繁忙期と閑散期を理解しよう
一般的に賃料の価格設定は、不動産業界の閑散期の方が安くなると言われています。まずは不動産業界の繁忙期と閑散期を理解するところから始めていきましょう。これらの時期を理解することによって、物件の出回り方や、お得に引越しができる時期も把握することができるようになります。
繁忙期と閑散期はいつ?
不動産業界の繁忙期は、入学、卒業、就職などが重なる1月~3月と転勤が増える9月~10月くらいといわれています。この時期は、出回っている物件の数は多いですが、家賃を高めに設定している物件が多い傾向にあります。一方6月~8月は梅雨や猛暑の中で引越しを避ける方が多く、物件を探す方が少なくなるため不動産業界では閑散期とされています。
閑散期は引越しの数が減少し、管理会社や大家さんも入居者を探している時期なので、物件の価格交渉にも応じて貰いやすくなります。また、引越し業者も閑散期の方が価格設定が安くなる傾向にあります。
繁忙期 | 1月~3月、9月~10月 |
---|---|
閑散期 | 6月~8月←狙い目 |
節約重視であれば閑散期がおすすめ
賃料、引越しの費用も抑えたいのであれば、閑散期である6月から8月に引越しすることをおすすめします。繁忙期よりも出回っている物件数は少なくなってしまいますが、繫忙期に埋まらなかった物件の賃料が値下げされるなど、繁忙期よりも賃料の価格設定が安い傾向にあります。
また、様々なキャンペーンが実施されるなど、繁忙期よりもお得に借りることができるようになっています。不動産会社の担当も、対応する顧客数が少なくなるため、繁忙期に比べると丁寧な接客が期待できます。物件探しの際も時間をかけて希望に沿うような物件を提案してくれることが多いです。
節約重視はもちろんですが、納得がいく物件をじっくり探したいという方は、6月から8月に動いてみると良いかもしれませんね。
繁忙期・閑散期のまとめ
時期 | メリット | デメリット |
---|---|---|
繁忙期 | 出回っている物件の数が多い。 家電・家具などのセール時期。 |
賃料の設定が高い。 値下げ交渉にも応じて貰いにくい。 競争率が高く、じっくり探すには不向き。 |
閑散期 | 賃料・引越し費用が安い。 値下げ交渉が成立しやすい。 不動産担当者の対応も 丁寧でじっくり探せる。 |
出回っている物件が少なく、 良い物件は埋まっていることが多い。 |
お得に借りられる物件を探してみよう
ここまで繁忙期と閑散期について解説してきましたが、時期を選ばずにお得に借りることができる物件もあります。
今回はお得に借りられる物件として礼金なしの物件、フリーレントの物件の2つを紹介します。これらの言葉に馴染みのない方は参考にしてみてください。
礼金なしの物件
まず、礼金というのは住宅の数が少なかった時代に大家さんへ「住まわせてくれてありがとうございます」、という感謝の気持ちを伝えるために支払われていたお金です。
現在でもその習慣が残っており、賃料の1~2か月分を支払うケースが多いです。礼金はあくまでも「習慣」として生まれた仕組みなので、賃貸契約の際に100%発生する費用ではありません。
現在では礼金をそもそも受け取らない大家さんもいらっしゃいますし、早く入居が決まるように礼金を無くしているケースもあります。
たとえ賃料の1ヵ月分でも、費用の差は大きいので、最初から礼金なしの物件もしくは、価格交渉で礼金を無しにしてもらうことをおすすめします。
礼金なしの物件では、鍵の交換費用や、ルームクリーニング代など、その他で費用が発生する場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
フリーレントの物件
フリーレントとは、入居した後の一定の期間、賃料が発生しない物件を指します。賃料が無料になる期間は、1か月間が多く、この場合は図面に「フリーレント1か月」と書かれています。
しかし、一般的なフリーレントの物件では、短期解約違約金が設定されていることが多く、所定の期間よりも早く退去する場合には、違約金が発生してしまいます。短期解約金の期間は1年間の場合が多いので、転勤の多い職業に就いている方や、結婚の予定がある方など、早期退去する可能性がある場合にはあまり向いていない物件といえるでしょう。
また、管理費・共益費が必要になることがあるので、事前に確認しておきましょう。
- 賃料が無料になる期間
- 違約金が発生する期間
- 管理費・共益費
- 敷金・礼金
安くお得に素敵なお部屋を借りて、余裕を持った新生活を!
今回は、お得に物件を借りるために、様々な方法があることを紹介してきました。中には、フリーレントの物件など、少し特殊な内容の物件もありますので、知らないうちにお得に引越す手段を見逃していた方もいたのではないでしょうか。
初期費用を浮かすことで、様々な方面にお金をまわすことができたり、余裕を持った新生活を送ることができるので、なるべく費用を抑えたいところです。今回紹介した方法を活かして、あなたらしい新居を探していきましょう。
水商売の方でお部屋をお探しの方は是非ナイトハウスをご利用ください