不動産情報検索サイト(SUUMOやアットホームなど)で物件探しをする際は、希望条件を入力して検索をしていきます。
初めて物件探しをされる方は、「どのような条件で物件を探せばよいかわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、お気に入りの物件に出会う為に、「譲れない条件」として良く挙げられるものをいくつか紹介していきます。
物件選びは必須条件と妥協ラインを知ることが大切
物件選びをする際にはまず希望条件を決めなければなりません。希望条件は最寄駅からの距離やお部屋のタイプ、築年数など多岐に渡ります。
希望条件を絞り込んで検索すると、その条件にあった物件が表示されます。当然ながら条件を絞れば絞るほどヒットする件数は少なくなりますが、逆に検索条件をあまり絞らずに検索すると、ヒットする件数が莫大すぎて、スムーズに良い物件を見つけにくくなってしまいます。
そこで、自身の生活スタイルにあった必須条件と、妥協できる条件のバランスをとることで物件探しをスムーズに進めることが出来ます。
物件を選ぶ条件はフィーリングとライフスタイルを考慮
不動産情報検索サイトでは、様々な条件で検索することができます。絶対に譲れない条件を絞り込むのは前提として、自分自身のライフスタイルに合うような条件も一緒に絞り込みをしていきましょう。
今回は物件を探す際の条件として、挙げられることの多い4つの条件を一緒にチェックしてみましょう。
築年数が古すぎない
築年数が経過している物件は、比較的に賃料が低いことが多く、賃料を抑えたい人に需要のある物件です。しかし、築年数の古い物件だと建具のガタつきなど設備の状態に問題がある物件が多くなってきます。
また、耐震性などの安全面も築年数が古すぎる物件の場合は考慮する必要があります。リノベーションされている物件もありますが、リノベーションをしていたとしても、構造部分までリノベーションされていることは少ないため、耐震性が改善できていないケースが多いです。
耐震基準は、2度改定されており、現行の耐震基準は2000年に制定されています。物件情報サイトなどでは、2000年6月以降に建築された物件を推奨していることがあります。これは現行耐震基準で建築されたことを意味しているので、耐震性など安全を考慮して物件を探す際はこれを一つの指標とするのも良いでしょう。
耐震基準 | 特徴 | 適応年月日 |
---|---|---|
旧耐震基準 | 震度5程度の地震に耐える | 1981年5月31日以前に建築された建物 |
新耐震基準 | 震度6強の地震で倒壊しない 法律的な拘束力は低い |
1981年6月1日から2000年5月31日以前の間に建築された建物 |
現行の耐震基準 | 震度6強の地震で倒壊しない 基準が強化され、法律的な拘束力も強い |
2000年6月1日以降に建築された建物 |
バス・トイレ別
女性の方が譲れない条件として挙げられるのがバス・トイレ別という条件です。「リラックスできるバスタイムが欲しい」「洗濯機は外に置きたくない」といった声が多く、バス・トイレが一緒になっていない物件を探している人が多いようです。
狭い物件や賃料が安い物件だと、バス・トイレが一緒になっている物件が多いイメージですが、バブル時期に建てられた物件は3点式ユニットが多いため、高額な賃貸物件でもバス・トイレが一緒のケースがあります。
ちなみに「ユニットバス」をバス・トイレが一緒になっている物件だと認識している方が多いと思いますが、すべてのユニットバスがバス・トイレが一緒になってるわけではありません。ユニットバスは、あらかじめ浴室の壁・天井・床と浴槽がユニット化されている浴室の事を指します。
ユニットバスは大きく3つに分類することができます。
- 1点式ユニットバス・・・浴室だけが独立している
- 2点式ユニットバス・・・浴室内に洗面台も一緒になっている
- 3点式ユニットバス・・・浴室内に洗面台とトイレが一緒になっている
3点式ユニットバス以外はトイレと浴槽が別です。ユニットバスと表記されているだけで、候補から外すと後悔するかもしれません。
交通の利便性
新居のエリアを決める際に交通の利便性を考慮する人が一般的だと思います。
日常生活で公共交通機関を利用することが多い方は、最寄り駅やバス停までの距離、1日当たりに走っている本数も考慮して、物件探しをしている人が多いです。
最寄り駅やバス停の近くの物件でも、1日に走っている本数が少ない場合や、終電が早い場合は、生活スタイルに影響がでてしまいます。引越し前よりも不便だなと感じることにならないように、物件探しと並行して交通の利便性もしっかりリサーチするようにしましょう。
日当たりの良さ
物件探しの条件として日当たりを重視している人も多いです。
日当たりの悪い物件は、湿気がこもりやすく、服や家具にカビが繁殖してしまう可能性がありますので、常に換気を意識して生活する必要があります。また、洗濯物の乾き、部屋の明るさ、室温の低さなどデメリットが目立ちます。
日当たりを重視して物件を探している方は、方角だけではなく、周囲の建物の高さや、建築途中の建物がないかをチェックしている人が多いようです。
日当たりと同時に風通しや窓の位置、窓の大きさも合わせて確認しておくと、より住み心地の良い部屋を見つけることができます。
妥協点を設けて良い物件を見つけよう!
今回は、物件探しをする際の譲れない条件として挙げられることの多い、4つの条件を紹介してきました。一見、当たり前のような条件ばかりですが、初めて物件を探す方は見落としてしまうこともあるかもしれません。
物件を探す際は、条件に優先順位をつけて、妥協できるポイントを設けると、物件探しの効率が良くなると思います。
物件探しは、その人の生活にあった条件で絞り込むことが何よりも大切です。あなたの生活に合った、素敵な物件と巡り合えることができるよう、ポイントを抑えて物件を探しましょう。