ワンルームは賃料が安いことから、初めて一人暮らしされる方に需要の高い間取りです。これから一人暮らしを始める方は、「自分が好きなものだけを集めた理想の部屋で暮らしていける」と胸を躍らせているかと思います。
しかし、「ワンルームでは思い描いていた理想の部屋にならない」とお悩みの人は非常に多いです。そこで今回は、ワンルームで快適に過ごせるコツについて、いくつか紹介していきます。
ワンルームとは?
ワンルームとは、部屋の中に仕切りがなく、生活スペースとキッチンがひとつの部屋にある物件を指します。ワンルームの広さとしては、20㎡〜25㎡(6畳から8畳)が主流となっていて、賃料が安く初めて一人暮らしをする学生や新社会人に人気の間取りです。
ワンルームのよくある悩みって?
ワンルームは、仕切りがなくスペースも限られているので、実際に住み始めると様々な悩みが出てきます。ワンルームに住んでいる方の悩みにはいくつか共通点があります。果たしてどのような悩みが共通して多いのでしょうか。
ここでは、ワンルームで多く挙げられる4つの悩みを紹介していきます。
- 収納が少ない
- 圧迫感を感じてしまう
- 統一感を出すのが難しい
- 部屋にメリハリがない
収納が少ない
ワンルームに住んでいる方から、一番多く挙げられる悩みが収納の少なさです。収納スペースが予め備わっているワンルームもありますが、そこまで多くの物を収納できるわけではありません。
特に女性の一人暮らしの場合は、洋服やファッションアイテム、靴、化粧道具など男性に比べ生活用品が多く、より多くの収納スペースが必要です。ワンルームでは、玄関に靴収納がない物件もあり、玄関に靴が溢れかえってしまうといった事態になることがあります。
圧迫感を感じてしまう
ワンルームは20㎡〜25㎡(6畳から8畳)のスペースにすべての家具を置くので部屋に圧迫感が出てしまいます。テレビやテレビ台、ベッド、ソファーなどの家具は、大きさの選び方を間違えてしまうだけで、更に部屋が狭く感じてしまいます。
生活を快適にするために家具を配置したいが、部屋のスペースには限りがあるので、どんな家具を置けば良いのか分からないという意見が多いです。
統一感を出すのが難しい
ワンルームは仕切りがないことから、部屋に生活感が出てしまいます。生活の質を上げようと購入したアイテムが、部屋全体のバランスを崩してしまうことがあります。「生活感を取り除くことが難しく統一感を出せない」といった意見が多く、部屋のコーディネートが難しいのがネックです。
部屋にメリハリがない
ワンルームは仕切りがないため、リラックスする空間を分けることが出来ず、部屋にメリハリを感じられないと悩む人が多いです。「部屋に仕事用品が増えてしまいリラックスできない」「家で残っている仕事を片付けたいのに集中できない」といった意見が多いようです。
お悩みを解消できるレイアウトを紹介!
ワンルームに住む人が抱えやすい4つの悩みを紹介しましたが、現在ワンルームに住んでいる人は共感できるのではないでしょうか。ここからは、それらの悩みを解消できるレイアウトのコツを紹介していきます。おすすめのグッズも合わせて紹介するので、参考にしてみてください。
収納を増やすレイアウト
一番悩みの多い収納に関してですが、収納付ベッドやウォールシェルフ(壁掛け棚)を部屋に取り入れることで、収納するスペースを増やすことができます。
収納付ベッド
収納付ベッドは、種類も豊富で部屋のテイストに合わせやすいアイテムのひとつです。デッドスペースを活用することができるので、衣類や書籍を収納するのに最適です。
ウォールシェルフ
ウォールシェルフは、壁に穴が開いてしまうので、取り入れていないという人は多いと思います。しかし、突っ張り棒式のウォールシェルフを利用すれば、壁に穴をあけずに収納スペースを確保することができます。
突っ張り棒以外に、穴を開けずに取り付けが可能な専用フックが付いたウォールシェルフもあるので、自分の理想の部屋のテイストに合わせて探してみるのも良いです。「見せる収納」を取り入れる人が多く、ウォールシェルフはオシャレな収納と活用することができます。
- 収納付きベッド
- ロフトベッド
- 棚付きハイデスク
- ウォールシェルフ
- かご付きハンガーラック
圧迫感を無くすレイアウト
ワンルームで部屋に圧迫感を出さないためには、高さが控えめの家具を選ぶようにしましょう。収納を優先して高さのある家具を選ぶ人は多いです。しかし、ワンルームのような広さがない部屋で高さのある家具を配置してしまうと、普段以上に圧迫感を感じてしまいます。
そのため、高さが控えめの家具を選ぶというのは圧迫感を出さないレイアウトには大切です。家具の色は明るい色で統一するとより開放感が出ます。その他、窓や壁と家具の距離感を重視していく必要があります。ベッドなど大きな家具を配置する場合、壁とぴったりくっつけデッドスペースを無くすことで、より広く見せることができます。
動線を意識して、ネガティブスペースを作ることがおすすめです。ネガティブスペースとは、あえて何も配置しないスペースを指します。ネガティブスペースを作ることで、通行スペースを確保し、解放感を感じることができます。ワンルームの場合、家具が密集してしまうと、快適に過ごすことができないので、一定のネガティブスペースの確保が必要です。
- 高さが控えめの家具を選ぶ
- 明るい色の家具で統一
- デッドスペースを無くす
- ネガティブスペースを作る
部屋に統一感を出すレイアウト
統一感を出すために材質やメーカーが同じ家具を選ぶ方は多いですが、同じ系統の家具を揃えなくても統一感を出すことはできます。例えば、白やベージュといったカラーを揃えるだけで、ナチュラルテイストな部屋に仕上がり、統一感を感じられる部屋になります。
同じ系統の家具がなかなか見つからず、中途半端なレイアウトになってしまっている方は多いです。カラーを揃えるだけであれば、気に入った家具を見つけやすく、部屋全体に統一感も出るので、理想の部屋を作りやすくなります。
- 家具の選定は、床や壁のベースカラーに合わせ、基盤となるカラーやテイストを決めてから選ぶとより統一感が出やすいです。
部屋にメリハリをつけるレイアウト
部屋にメリハリをつける手段としては、各スペースを間切りすることが大切です。使用目的ごとにスペースをはっきり分けることで、各スペースに利点が生まれ、メリハリのある部屋に仕上がります。間切りに使うアイテムとしては、オープンシェルフやデスクがおすすめです。
オープンシェルフ
オープンシェルフは背面に板が無く、向こう側が見えるので圧迫感を軽減できます。収納としても活用できるので間切るアイテムとしておすすめです。
ベッドなどの大きな家具は窓の近くに配置することで、部屋の手前にスペースを確保することができます。手前のスペースとベッドを「透け感のあるカーテン」や「オープンシェルフ」などで間切りするとメリハリが出るのでおすすめです。
- 窓際にベッドを配置する場合は、換気をしやすいように数ミリ離して配置するようにしましょう。窓にぴったり配置してしまうと、結露が発生してしまうことがあります。
ワンルームでも工夫すれば快適に
今回は、ワンルームでも快適に過ごせるレイアウトを紹介してきました。ワンルームで暮らしていくうちに悩みが出てきた人は、悩みに沿った解消方法を活用することが大切です。様々なアイテムを駆使することで、収納スペースを増やすことができたり、色を揃えるだけで統一感を出すことできたり、ちょっとした工夫をするだけで部屋の印象はがらりと変わります。これを機に自分だけの過ごしやすい空間を作ってみてはいかがでしょうか。