一人暮らしを始める際に、防犯面を重視してオートロック付きの物件を探す方は多いと思います。特に女性の方は、ストーカー被害などトラブルを未然に防ぐ手段として、防犯性の高いオートロック付きの物件を選ぶのではないでしょうか。
しかし、オートロック付きの物件だからといって、必ずしも安全と言い切ることはできません。そこで今回は、女性の一人暮らしとオートロックの必要性、またオートロック付き物件のメリット・デメリットをご紹介していきます。
これから一人暮らしを考えている女性や、オートロック付き物件を検討している人は、是非参考にしてみてください。
オートロックとは?
オートロックとは、自動的に施錠してくれるシステムのことを指します。物件の建物内に共用の扉があり、鍵で施錠することなくロックしてくれるセキュリティ設備がオートロックです。
このオートロックの扉は、物件のエントランスに設置されており、施錠は24時間されています。この扉を開いて物件の中に入る為には、鍵や暗証番号で施錠を解除する、もしくは物件の中にいる入居者に扉を開けてもらうことが必要となります。
オートロックにはいくつか種類がありますが、一番多いとされているのは鍵タイプです。鍵タイプ以外に、下記のようなタイプが存在します。
- カードキー式
- 暗証番号入力式
- アプリ認証式
- 生体認証式
女性の一人暮らしにオートロックは必要?
女性の一人暮らしだとオートロックなどのセキュリティ設備がある方が、毎日を安心して生活することが出来ます。特に女性は、空き巣やストーカーといった犯罪の対象になりやすく、防犯性を高める必要があります。安心して生活することができる環境でなければ、不安やストレスを感じやすくなり、快適な生活を送りにくくなります。
防犯面で心配なことがあるならば、オートロック付物件を選ぼう
特に事件やトラブルが発生しやすい治安の悪い場所に住んでいる場合、オートロックなどのセキュリティ設備の高い物件は必須です。オートロックの有無だけで防犯性の差は大きいです。過去や周りの環境に、心配なことがひとつでもある場合は、オートロック付物件を選ぶことで、安心して生活していくことができます。
オートロック付物件に住むメリット
オートロック付物件には具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。前述したように防犯性が高くなることはオートロック付物件メリットの一つといえるでしょう。
ここからはオートロックのメリットを4つ紹介していきます。
- 二重ロックで安心
- 訪問者の顔を確認できる
- 物件の質が良い傾向にある
- 勧誘・セールスを阻止できる
二重ロックで安心感がある
オートロック付きの物件だと、エントランスにある扉と玄関扉で二重ロックになるため、安心感が強いです。オートロックが付いていない物件だと、玄関前に知らない人が立っているケースも十分考えられるので、基本的にはそういった心配をすることなく、生活することができます。
訪問者の顔を確認できる
オートロックの設備によりますが、近年では訪問者を映し出すモニターが採用されていることが多いです。モニター付きインターホンであれば、訪問者の顔を確認することができます。
誰がインターホンを鳴らしたのかが分かった状態でオートロックを解除することが出来ます。つまりこちらが許可しないと訪問者は部屋の玄関前まで来ることが出来ないので、見知らぬ人が玄関前に立っていたり、覗き穴から覗かれたりといったトラブルを未然に防ぐことができます。
物件の質が良い傾向にある
オートロック付きの物件には、管理人が常駐していることが多く見られます。また、定期的なメンテナンスが入るなど建物全体がしっかりと管理されており、質が良い物件が多い傾向にあります。
入居者は女性の一人暮らしや子供のいるファミリー世帯が多いので、入居者の質は良いことが多いです。オートロック付きの物件は入居者のモラルが高く、入居者同士のトラブルはあまりない印象があります。
勧誘・セールスを阻止できる
一人暮らしに限りませんが、新聞やウォーターサーバー、保険など勧誘や訪問セールスが自宅を訪れることは少なくありません。一人の時に見知らぬ人間から勧誘されると怖いと感じることがあります。
オートロック付物件に住んでいれば、インターホンで断ることができるので、部外者が内部に入ってくることはありません。勧誘を断ることが苦手な方は、オートロック付物件がおすすめです。
オートロック付物件に住むデメリット
デメリットが無いように思えるオートロック付物件ですが、本当にデメリットは無いのでしょうか。メリットばかりに目を奪われがちですが、オートロック付物件にもデメリットは存在します。
ここでは、オートロック付物件のデメリットを3つ紹介していきます。
- 家賃が高い
- 鍵を忘れると締め出される
- 侵入者対策は100%ではない
家賃が高い
オートロック付物件のデメリットとしては、家賃の高さです。オートロックが付いている物件は、オートロックが付いていない物件に比べ家賃が高くなる傾向があります。管理費にも差があることが多く、物件によっては管理費だけで1万円以上かかってしまいます。
オートロック付物件は、建設コストが高くなる傾向にあり、共用部分の設備が充実していることから、家賃や管理費が高いという印象です。オートロックは、安心して生活ができるための設備と考え、生活が苦しくならないような家賃で探すようにしましょう。
鍵を忘れてしまうと締め出されてしまう
オートロック付物件の場合は、鍵を忘れたまま出かけると、物件から締め出されてしまいます。その名の通り自動でロックがかかってしまうので、入居者と偶然遭遇しない限り、建物の中に入ることができません。
もしも鍵を忘れてしまった場合は、管理会社に連絡して、鍵を開けてもらう必要があります。そのため、管理会社の連絡先は携帯に入れておくようにしましょう。
侵入者対策は100%ではない
オートロック付物件は、エントランスの扉から入居者に招き入れて貰わない限り、物件の部外者は入ることができません。しかし、入居者が物件に入る時に一緒に入ってしまえば、物件内に部外者が入ることができてしまいます。その他に、宅配業者に装って入居者に開錠させるケースもあります。
オートロック付物件だからと言って、100%部外者が入ることができない訳ではないので、自分自身でも防犯意識を高めることが必要です。
オートロック付物件のメリット・デメリットまとめ
メリット | デメリット |
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・訪問者の顔を確認できる ・物件の質が良い傾向にある ・二重ロックで安心 ・勧誘・セールスを阻止できる |
・オートロック未設置のの物件より家賃が割高 ・鍵を忘れると閉め出される ・侵入者対策は100%ではない |
自分自身でも防犯対策をした上でオートロック付物件を選ぼう
今回は女性の一人暮らしにオートロックは必要なのか、そしてオートロックのメリット・デメリットを紹介してきました。オートロックであっても、100%部外者が建物に入れないというわけではないので、最低限の注意はしておく必要があります。
オートロック付物件は、防犯性が高い物件ではありますが、過信してはいけません。オートロックは安心して生活ができるための最低限の設備と考え、自分自身でもしっかりと防犯対策をしましょう。