デザイナーズマンションと聞くと、他のマンションとはちょっと違う、デザイナーのこだわりが詰まったオシャレで洗練されたマンションを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
オシャレな空間で、他の人とは少し違ったライフスタイルを楽しめるデザイナーズマンションに住んでみたいと思う方も多いでしょう。しかし、コンクリート打ちっぱなしの部屋は冬の寒さが気になるなど、わずかな不安点もあるかもしれません。
この記事では、オシャレなデザイナーズマンションに住むメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。せっかくオシャレなマンションに引っ越したのに、「こんなはずじゃなかった!」なんて事にならないためにも、デザイナーズマンションが気になっている方は是非参考にしてみてください。
デザイナーズマンションとは?
ここまで「デザイナーズマンション」と何度も使ってきましたが、そもそもデザイナーズマンションとはどんなマンションのことを指すのでしょうか?一般的に「デザイナーズマンション」という用語には明確な定義はなく、建築家やデザイナーのコンセプトやこだわりが内装や外観に反映されているマンションのことを指します。
不動産屋や大家さんの判断によって、「デザイナーズマンション」として扱われる物件もあります。そのため、単にオシャレな内装や外観を持った物件が「デザイナーズマンション」として出てくる場合もあります。よく見るような物件ではなく、個性あふれるオシャレでカッコいい物件のこと、と考えてよいでしょう。多くの場合、デザイナーズマンションには以下のような特徴が見られます。
コンクリート打ちっぱなし
デザイナーズマンションというと、まずこのコンクリート打ちっぱなしを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?生活感を感じさせず、クールで洗練された印象になるコンクリート打ちっぱなしの物件は非常に人気が高いです。
開放的なデザイン
天井が高い、壁一面が窓、など開放的なデザインの物件が多いです。天井が高いとより部屋が広く感じられ、大きな窓から射し込む日光は部屋をとても明るくしてくれます。
ガラス張りの部屋
ガラス張りのお風呂やトイレがある物件も多いようです。すこし恥ずかしい気はしますが、自分の部屋がまるで高級ホテルのように感じられます。
この他にも、螺旋階段やオシャレなキッチンなど、一般的な物件にはなかなか見つからない特徴があります。
デザイナーズマンションのメリット
オシャレで憧れるデザイナーズマンションですが、デザイナーズマンションにはどのようなメリットがあるのでしょうか。主に次の5項目が、デザイナーズマンションに住むメリットとして挙げられます。
- なによりオシャレ
- 開放的な空間
- 設備がしっかりしている物件が多い
- 遮音性が高い
- 住人の質がいい
それでは、それぞれ解説していきます。
なによりオシャレ
やはりなんと言っても、外観や内装がオシャレなことが最大のメリットでしょう。住まいの雰囲気を重視する人にはピッタリの物件と言えます。もちろんインテリアに力を入れなくても十分オシャレな生活ができますし、オシャレだからこそ、デザイン性の高い家具など部屋に合ったインテリアにこだわることができます。自分好みの特別な空間に仕上げることができ、他の物件では味わえない満足感の高い生活を送ることができます。オシャレな空間は住んでいるだけでステータスになります。
開放的な空間
デザイナーズマンションは天井が高い・窓が大きいと言った特徴や、リビングが広々としているなど、開放感があるデザインの物件が多い傾向にあります。柱や仕切りなどの余計な物が少ないので、広々と開放的な空間で生活することができます。
設備が充実している物件が多い
デザイナーズマンションは備え付けの設備が充実している物件が多く、快適な生活を送ることができます。備え付けの設備の例として以下のようなものがあげられます。
- システムキッチン
- ウォークインクローゼット
- 広いロフト
- 浄水器
- ジャグジー
これらの設備は、一般的な物件にはなかなか見られないもので、生活の質を一層高めてくれます。
遮音性が高い
コンクリートは音を通しにくい素材なので、コンクリート打ちっぱなしの物件は遮音性が非常に高くなります。この性質は、テレビやスピーカーの音、掃除機や洗濯機の音も漏れにくいため、時間帯を気にせずに快適に生活することができます。同時に、隣人の生活音についても気になりませんので、さらなる快適性が得られます。
住人の質がいい
デザイナーズマンションには、こだわりやセンスなど、住民同士が似たような価値観を持っていることが多いです。また、経済的にある程度の余裕がある人が多いため、普通のアパートなどと比べて近隣トラブルが少ないと言われています。これも、安心して生活するためのデザイナーズマンションに住む大きなメリットです。
デザイナーズマンションのデメリット
では、デザイナーズマンションに住むデメリットにはどんなことがあるのでしょうか。以下の項目が、主なデザイナーズマンションのデメリットとして挙げられます。
- 家賃が相場より高い
- 夏は暑く、冬は寒い
- 光熱費が高くなりやすい
- 実用性は低くなりがち
- 物件数が少ないい
メリットとあわせてデザイナーズマンションを選ぶ際の参考にしてみてください。
家賃が相場より高い
デザイナーズマンションはデザイナーが一つ一つ特別にデザインしています。また、設備などが一般的な物件よりもコストがかかっているため、同じ立地にある一般的な物件よりも家賃相場が高くなっています。普通の物件よりも人気が高いことも、家賃が割高になる要因の一つです。
夏は暑く、冬は寒い
コンクリート打ちっぱなしの壁や床は、美しさと強度がある一方で、冬は寒く、夏は暑いという問題があります。特に冬季には、空気が乾燥しているため、部屋の内部の熱がコンクリートを通して外に逃げてしまい、室温が下がってしまいます。また、夏季には、日差しが照りつける屋外の暑さが、コンクリートに吸収され、室内の温度を上昇させます。
光熱費が高くなりやすい
デザイナーズマンションは、設備や設計にこだわりがあるため、光熱費が高くなってしまうということが考えられます。以下のような特徴を持つデザイナーズマンションの場合、光熱費が高くなりやすいです。
- 天井が高い
- 吹き抜けがある
- 大きな窓がある
- コンクリート打ちっぱなし
これらの特徴がある場合、冷暖房の使用量や必要な照明器具の数が増え、電気代が多くかかってしまいます。
実用性は低くなりがち
デザイナーズマンションの設備は、オシャレな一方で実用性が低いことがあるため、デメリットの一つと言えます。例えば、トイレやキッチンの配置が不便であったり、収納スペースが限られていたり、大きな窓の掃除に手間がかかったり、ガラス張りのトイレやお風呂があると友人を招待するのが気軽でなかったりすることが挙げられます。機能性よりもデザイン性が重視されているため、住む人にとっては快適性が損なわれることがあります。
物件数が少ない
デザイナーズマンションは、一般的な賃貸住宅とは異なり、建築家やインテリアデザイナーによって設計されているため、オリジナリティや美的感覚が高く評価されます。しかし、そのために建築・設計費用が高くなることがあり、結果的に物件数が少なくなってしまうことがあります。希望のエリアにデザイナーズマンションが一つもない!ということもあるかもしれません。
デザイナーズマンションのメリット・デメリットまとめ
メリット | デメリット |
---|---|
・外観や内装がオシャレ ・開放的な空間で暮らしやすい ・設備が充実している ・遮音性が高い ・近隣トラブルが少ない |
・家賃が相場より高い ・室温の調整が難しい ・光熱費が高くなりやすい ・実用性の低くい設備が多い ・物件を見つけるのが難しい |
デザイナーズマンションはこんな人にオススメ!
メリット・デメリットを踏まえると、以下のような方にはデザイナーズマンションが向いています。
- 生活の便利さよりも「オシャレさ」を優先したい
- 家具やインテリアにこだわりたい
- 自分、隣人の生活音を気にせずに暮らしたい
- 高い家賃、生活費を払える余裕がある
これらに当てはまっている方は、快適なデザイナーズマンションライフを送ることができるでしょう。
しっかりと内見して判断しよう
この記事では、デザイナーズマンションに住むメリット・デメリットや、デザイナーズマンションが向いている人について詳しく解説してきました。
素敵な生活を夢見てオシャレなデザイナーズマンションに引越したのに、「こんなはずじゃなかった!」とならないよう、メリットとデメリットを正しく理解しておくことが大切です。
また、デザイナーズマンションを探す際は、自分のイメージに合っているか、住みやすいかどうかなどを確認するためにも、しっかりと内見をしてください。