多くの人が憧れるタワーマンション。好立地、高層階の大きな窓から見下ろす素晴らしい景色、ステータスの高い生活。煌びやかなイメージがあり、タワーマンションを検討している方も多いのではないでしょうか。
タワーマンションには多くの魅力がありますが、多数の世帯が生活するため、デメリットも存在することに注意が必要です。
この記事では、タワーマンションに住むメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。せっかく憧れのタワーマンションに入居したのに「不便なことが多い!」なんて後悔しないよう、タワーマンションを検討している方は是非参考にしてください。
そもそもタワーマンションって?
タワーマンションというと高層階のマンションというイメージですが、実際にはどのようなマンションと定義されているのでしょうか?
明確な定義はないようですが、建築基準法では高さ60m以上の建造物が「超高層建築物」と定義されています。
高さ60mは階数にすると20階になるため、20階建て以上のマンションをタワーマンション(超高層マンション)と呼ぶのが一般的です。
タワーマンションのメリット
早速、タワーマンションに住むメリットについて解説していきます。
主なメリットとして、以下6つが挙げられます。ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
素晴らしい眺望
タワーマンションに住むメリットのひとつは、なんといっても素晴らしい眺望を楽しめることです。
リビングやベランダから、一面に広がる青空や遠くの山が見えたり、夜になれば素晴らしい夜景を鑑賞することができます。これは、超高層であるからこその大きな魅力の一つです。
利便性が高い
ほとんどのタワーマンションは駅へのアクセスがよく、周辺にはスーパーやコンビニ、病院などが揃っているなど、利便性の高い好立地に建っています。
必然的に世帯数も多くなるので、マンションの周辺は小さな町のようになり、周辺で生活を完結させることができます。低層階に商業施設が入っているタワーマンションもあり、利便性の高さを実感できるでしょう。
共用施設・サービスが充実している
タワーマンションの多くは、一般のマンションよりも充実した共用施設・サービスが揃っています。
共用施設・サービスの例として以下のようなものがあげられます。
- ラウンジ
- トレーニングジム
- スタディ(ワーキング)ルーム
- 空中庭園
- ゲストルーム、パーティールーム
- キッズスペース
- コンシェルジュサービス
- 24時間ゴミ出し可能
どれもとても魅力的ですね。
まるで高級ホテルにいるかのような暮らしができるのも、タワーマンションの魅力のひとつです。
高いセキュリティ
セキュリティの高さもタワーマンションの特徴です。
正面玄関のオートロック、専用のエレベーターキー、防犯カメラ完備など、一般のマンションよりも厳重なセキュリティ対策がされています。屋上やベランダから部屋に侵入することも難しいので、空き巣被害の心配も少ないです。
虫が出にくい
立地環境によって異なりますが、一般的に虫は6階程度の高さまでしか飛べないため、高層階であればあるほど虫が出にくいです。
春や秋は窓を開けたまま開放的な生活できることも、眺望とあわせてタワーマンションの醍醐味といえるでしょう。
高いステータス性
一般のマンションよりも特別感のある暮らしができるタワーマンションは、住んでいるだけでステータスになります。
エントランスから部屋までが全てきれいに整備されているため、自信を持って友人を自宅に招くことができます。
タワーマンションのデメリット
メリットとあわせて必ず存在するデメリット。
タワーマンションのデメリットにはどんなものがあるのかを見ていきましょう。
エレベーターが混雑しやすい
多くの住人がエレベーターを使用するため、特に朝の通勤・通学ラッシュの時間はエレベーターが混雑し、なかなかマンションを出ることができないということがしばしば起こります。
また、部屋に戻る際も他の人が乗り降りするので各階で止まらなければならず、自分の階までに時間がかかることもあります。
混雑しそうな時間帯に出かける際は、少し早めに家を出るなどの工夫をする必要があるでしょう。
洗濯物を外に干せない
景観の維持や安全対策のために、外に洗濯物を干すことを禁止しているタワーマンションがほとんどです。
浴室乾燥機や、乾燥機付きの洗濯機があれば衣類などはそこまで困らないと思いますが、マットレスなどの大きな洗濯物を乾かすのは一苦労かもしれません。
タワーマンションでは、洗濯物は室内干しするということを念頭に入れておきましょう。
地震の際に大きく揺れる
タワーマンションは「免震」や「制震」構造となっており、あえて揺れることで建物が倒壊しないように作られています。
そのため、小さな地震でも地上で感じるよりも大きな揺れが長時間に渡って続くこともあります。揺れに敏感な方は、強風が吹いただけで揺れを感じることもあるので注意が必要です。
家賃や管理費が高い
共用施設・サービスが充実していることはメリットのひとつでしたが、設備が充実するほど、家賃や管理費が高くなります。
内装・設備にも高品質のものが使用されており、これらの施設やサービスを維持するための費用も必要になるため、修繕費も一般のマンションより高い傾向にあります。
携帯の電波やネット回線が弱くなりやすい
高層であるがゆえ、携帯の電波が入りにくい場合があります。一般的に14階以上では電波が届きにくくなります。
また、タワーマンションには無料のインターネット回線が完備されているケースがほとんどですが、利用者が多くなる時間帯にはネット回線が弱くなりやすいというデメリットがあります。必要に応じて、自身でWiFiなどを契約する必要があるかもしれません。
体調への影響
タワーマンションに住んでいると、気圧の変化によって体調に影響が出ることがあります。
通常、10m高くなるごとに気圧は1hpa(ヘクトパスカル)下がるため、30階(地上約120m)に住んでいれば気圧は12hpaも低くなります。10hpaの気圧の変化で体調に変化が出るという研究結果もあるため、頭痛持ちの方などは注意が必要でしょう。
以上デメリットについて解説してきました。高層階であるがゆえのデメリットについては、低い階数を選ぶことでデメリットを小さくできることもあるかもしれません。
タワーマンションを選ぶ前に
この記事では、タワーマンションに住むメリットとデメリットについて詳しく解説してきました。
多くのメリットや魅力があるタワーマンションですが、憧れだけではなくデメリットも理解しておくことが大切です。
是非この記事を参考にして、気になること、気にならないことを整理してみることをオススメします。それに合わせて、自分にピッタリのタワーマンションを選んでくださいね。