賃貸物件を探す場合は、入居希望日の2か月前くらいから探し始めることが多いです。しかし、転勤や出張など急な引越しを余儀なくされることもあります。そのようなケースは時間の猶予がなく、急いで住む場所を決めなければなりません。
そこで今回は、急いで物件を決めたい人に向けてすぐに住める物件と注意点を紹介していきます。
すぐに入居が可能な物件とは?
物件探しをしたことがある方は、「即入居可」と記載された物件や「マンスリーマンション」「ウィークリーマンション」といった物件を見かけたことがあると思います。見かけたことはあるものの、どのような物件なのかご存じない方は多いのではないのでしょうか。
ここからは、すぐに入居できる物件とはどのような物件があるのか、以下で詳しく紹介していきます。
即入居可と記載のある物件
この即入居可物件というのは、退去済みで修繕やクリーニングが既に終わっている物件のことを指します。また、前入居者のいない新築のマンションやアパートも含まれています。つまり、「契約」が終わればすぐに入居が可能ということです。
契約に至るまでには、一般的な賃貸物件と同じく入居審査や必要書類の提出が必要となり、入居までに多少の日数がかかります。このように「即入居可」の物件は、「その日から住める物件」というわけではありませんので、その点は理解しておきましょう。即入居可物件を契約する際は、書類や契約金の準備を予めしておくと、その後の流れがスムーズに進みます。
どれだけスムーズに進んだとしても入居までには1週間はかかります。急ぎで入居したい旨を、不動産会社の担当に伝えておくと、入居審査を早めてもらえることがありますので、急いで物件を探している人は必ず伝えておくようにしましょう。
短期賃貸マンション
続いて紹介する物件は、短期賃貸マンションです。短期賃貸マンションは、一般的な2年契約の賃貸物件とは異なり、週や月ごとの短期間契約が可能な物件です。短期賃貸マンションは、大きく「ウィークリータイプ」と「マンスリータイプ」に分類されます。この2つの違いは文字通り、週単位の契約か月単位の契約なのかの違いになります。利用期間を確認して、ご自身の状況に合った契約形態を選びしましょう。
短期賃貸マンションは、入居審査が短く契約も簡単なので、最短で即日入居することが可能です。ただし、運営会社や管理会社によっては即日入居が出来ない場合があります。念のため余裕をもって契約手続きを行うことをおすすめします。
すぐに入居できる物件の注意点
即入居可物件や短期賃貸マンションにはいくつか気を付けなければいけないことがあります。今回はその中で4つの注意点を紹介します。
- 部屋の状態の確認
- 短期賃貸マンションは一括前払い
- 引越しの手配
- ライフラインの手配
それでは各注意点を順を追って解説していきます。
部屋の状態の確認
即入居可物件の中には、長期間入居者が決まっていないため「即入居可能」としているケースがあります。このような長期間空室だった物件は、手入れがされておらず、部屋が傷んでしまっていることがあります。
そのため、「カビが生えていないか」「建具は壊れていないか」といった部屋の状態の確認は怠らないようにしましょう。また、長期間入居者が決まっていないということは、物件の周辺環境や条件が悪いケースが考えられます。予め不動産の担当者に、空室の期間や前入居者の退去理由を確認しておきましょう。
- カビの有無
- 建具など設備の破損
- 周辺環境や物件の条件
- 前入居者の退去理由
短期賃貸マンションは一括前払い
短期賃貸マンションは利用期間分の料金を「一括前払い」する必要があります。例えば、6か月間利用するのであれば、「賃料×6か月」の費用は一括で前払いしなければなりません。短期賃貸マンションは、一般的な賃貸マンションよりも賃料が割高なことが多く、また光熱費が賃料に含まれていることが一般的なため、数十万単位のお金が必要になることが多いです。
その他、短期賃貸マンションは下記のような注意点があります
- 内見ができない
- 住民票が移せない
- 壁が薄いことがある
- 防音性能の低い物件が多い
- 入居者の質が悪くなりやすい
短期賃貸マンションは契約が簡単ですぐに住めるといったメリットはありますが、デメリットが目立ちます。短期賃貸マンションを利用する場合はメリット・デメリットをよく理解したうえで利用するようにしましょう。
引越しの手配
すぐ住める物件を探す際は、引越しの手配が間に合うかの確認が重要です。時期によっては、引越し業者が繁忙期で、希望する日程で予約が取れない可能性があります。
そうなると、家具や生活用品が入居日当日に揃わないなど、しばらくの間生活に不便が生じてしまいます。入居日から不自由のない生活を送るためには、引越しの手配も物件を探すことと並行して進めていくようにしましょう。
ライフラインの手配
入居を急ぐ際は、電気や水道・ガスなどライフラインの手配は忘れずに行うようにしましょう。ライフラインの手配を忘れてしまうと、せっかくの新居に引越ししても何もできない状態となってしまいます。そのため、引越しが決まった時点で各所に連絡をしておくことをおすすめします。
ライフラインの手配等、引越後の手続きに関しては下記記事をご確認ください。
短期賃貸マンションでは、予めライフラインやインターネットが契約済みのケースがほとんどなので、その点は心配がありません。
状況に応じた物件を選ぼう
今回は、急いで物件を探している人に向けた即入居可物件の紹介と、注意点を紹介してきました。即入居可物件を探す際は事前準備が大切になってくるので、その点は頭に入れておきましょう。短期賃貸マンションは賃貸物件よりも早く入居ができるので、早急に住む場所を見つけたい人におすすめです。
転勤や出張などで急に引越しが必要になった場合は、自身の状況に応じた物件や方法を選んで、早く住める物件を探しましょう。