親戚の持っている賃貸物件に住もうと思うんだけどトラブルの危険があるって本当?
水商売や夜職の方にとって審査不要の物件は魅力的ですよね。
親戚や知人の所有している賃貸物件は、審査がなかったり、費用が節約できたりと一見するとメリットが多いです。
しかし、借主と大家の間の口約束などで契約内容を決めてしまい、トラブルに発展してしまうケースも少なくありません。
この記事ではそんな親戚との賃貸契約で注意したいトラブルに関して紹介していきます。
親戚の賃貸物件を借りる危険性と実際に起きたトラブル例を紹介
「親戚の賃貸物件であればトラブルの心配なんてないのではないか?」このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
しかし親戚の物件だからといって、安心して住むのは非常に危険です。
ここからは親戚との賃貸契約でトラブルに発展してしまう原因や、実際に起こりやすいトラブルの事例を紹介していきます。
親戚の賃貸に住むのはなぜ危険?
なぜ、親戚の物件に住むことで、トラブルが起きる危険性あるのでしょうか。
トラブルの最も大きな要因は「契約のあいまいさ」にあります。
例えば、親戚の物件に住むさい、賃貸契約を口頭で簡単に済ませてしまうケースも少なくありません。
その場合、貸主と借主の間で、想定している契約の内容に違いがあり、トラブルへと発展してしまう危険性があります。
また個人的関係で物件を貸し出していると、その関係性に変化があると契約の内容の変更を要求されてしまうこともあるでしょう。
このように親戚との契約では、明確な契約内容が決まっていないため、トラブルのリスクが高くなってしまうというわけです。
それでは親戚の物件に住んで発生した、トラブルの具体的な例を確認していきましょう。
退去や賃料に関するトラブル
親戚だからという理由から、賃料を減額してもらっている場合や、無料で住んでいる場合。
大家側の経済状況の変化によって、通常の賃料を請求されてしまい、トラブルに発展してしまうケースがあります。
また大家側の事情で、一般に貸し出すために、急に退去を依頼されてしまったということもあります。
賃料や退去のタイミングに関しては、しっかりと契約がなされていないとトラブルに発展してしまうリスクがとても高いので注意が必要です。
設備の修繕に関するトラブル
物件に付帯している設備の修繕に関しても、トラブルに発展してしまうケースが少なくありません。
本来設備の修繕費用は大家が負担するのが一般的です。
しかし、賃料を払っていない場合や、賃料が減額されている場合、修繕のための管理費を大家は受け取っていません。
そのため、設備が故障した場合には、借主が費用を負担するべきだと考えている大家も多いです。
急に設備が故障してしまい業者は呼んでもらったが、後日修繕の費用を請求されてしまったということもあります。
原状回復に関するトラブル
原状回復に関するトラブルは、賃貸のトラブルとして非常に多い事例です。
親戚の物件に住んでいる場合には、そのリスクがさらに高くなると考えてよいでしょう。
特に入居のさいに敷金などを支払っていない場合には、原状回復に本来充てられる費用が大家の手元にない状態です。
そのため、退去時に現状回復費用を請求されてしまい、トラブルに発展してしまいます。
現状回復の範囲なども具体的な取り決めがない場合、いざ退去となったタイミングでトラブルに発展してしまうこともあります。
水商売の方が親戚の賃貸物件に住む上でのメリット
水商売や夜職で働かれている方にとって、親戚の物件に住むというのはデメリットだけではありません。
ここからは親戚や知人の物件に住むことで得られるメリットについて紹介していきます。
信頼があるため借りやすい
水商売や夜職の方が審査に通る物件は全体の2割程度と言われています。
その理由は収入の不安定さや、生活リズムが逆転して騒音などのトラブルの原因になるなどさまざまです。
通常の賃貸物件では、職業が原因でなかなか審査を通過できないことに悩む方も多いのではないでしょうか。
一方で親戚の賃貸物件であれば、信用の面では問題なく、審査も必要ありません。
この点でなかなか物件の審査が通らないと悩んでいる方でも安心ですよね。
面倒な手続きを省ける場合がある
賃貸物件の契約までにはさまざまな手続きが必要です。
親戚の貸し出している賃貸物件に住む場合には、これらの手続きを大幅に省くことができます。
内見なども自由な時間でできる他、契約書のやり取りが必要ない場合には、面倒な事務手続きも省くことが可能です。
忙しい中、わざわざさまざまな手続きをしなくていいという点は、1つのメリットと言えるでしょう。
一方で手続きをしないことで、トラブルのリスクが高くなっていることを忘れてはいけません。
家賃が抑えられる場合がある
親戚の物件であれば通常より安い家賃で借りられる場合や、無料で貸してもらえるケースも少なくありません。
また他にも、初期費用などをかけずに入居できる場合も多いです。
そのため契約の条件によっては、経済的に大きなメリットとなる場合も少なくありません。
しかしこの点はあくまでも個人的な取り決めの範囲なので、通常の家賃を払わなければいけない場合もあります。
これだけメリットがあると、親戚の物件に住むのも悪いとは言えないよね。
しかし親戚との間で万が一トラブルになってしまった場合には、その後の人間関係にも大きな影響がでます。
確かにそれは心配
審査が通らないという悩みや、手続きのための書類の用意が面倒だと思う方は、水商売の方を専門とした不動産屋に相談してみましょう。
親戚の物件に住まず、自分の選んだ物件に住めば、親戚とのトラブルのリスクを避けることが可能です。
水商売や夜職の方を専門とした不動産屋の中でも、「ナイトハウス」は全国の物件に対応しています。
さらに水商売の方への多数の物件紹介の実績もあり、審査対策への強さも評価されています。
水商売や夜職で働かれていて、賃貸物件のことでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
親戚と賃貸契約をする場合の契約内容や確認しておきたいポイントは?
親戚の物件に住むことが決まってしまっている場合には、トラブルに発展しないための対策として契約書を作るとよいでしょう。
その際に確認しておきたいポイントや、記載すべき内容を紹介していきます。
契約の内容を事前に確認
契約書に記載するべき内容には以下のような内容があります。
- 契約期間
- 家賃の金額や支払い方法
- 禁止事項
- 契約解除の要件
- 借主が退去する際の原状回復義務と範囲
これらの事項は親戚との契約のさいには、事前に双方で内容を確認しておく必要があります。
契約書を作成する前に大家側と条件をすり合わせておくことで、トラブルに発展してしまうリスクを低下させることができます。
契約の種類
実は物件を契約する場合に結ばれる契約は大きく分けて3種類あります。
それぞれ契約の種類と特徴は以下のようになっています。
契約名 | 特徴 |
普通借家契約 | 一般的な賃貸借契約。 契約期間は通常2年となっており、期間満了後も借主が希望すれば契約は更新が可能。 |
使用貸借契約 | 使用貸借契約は、無料で貸しだす際に使う契約。 無料で物件を貸す代わりに、その後の対応は借主が行う必要がある。 契約は両者の特別な人間関係に基づいているため、関係の変化に影響を受けやすい。 |
定期借家契約 | 契約の時に住む期間を設定して行う契約。 普通借家でも契約期間は設定されるが、1年未満の期間は設定不可。 一年未満の期間を設定する場合には、定期借家契約が必要。 |
契約書を作成する前に、どのような契約内容にするのかも事前に相談しておくとよいでしょう。
親戚の物件を借りる場合には、「定期借家契約」が採用されることも多い傾向にあります。
書類の作成方法
自分で契約書を用意する場合、内容が決まってもどのように作成したら良いのか悩みますよね。
基本的には契約書の作成は不備がないように、行政書士や弁護士に契約内容を伝えて作成してもらうとよいでしょう。
しかし費用が発生してしまったりとデメリットも少なくありません。
そのため、自身で作成する場合には国土交通省から発表されているガイドラインを参照して作成するとよいでしょう。
親戚との賃貸トラブルは人間関係にも大きな影響を及ぼすので慎重に!
この記事では親戚の賃貸物件に住むことで発生する、トラブルの危険性に関して紹介してきました。
水商売や夜職の方が、知人や親戚の物件に住む理由の多くが、そもそも賃貸物件の契約が難しいという理由からです。
ただし親戚の物件を借りるとトラブルに発展してしまうリスクも高く、今後の人間関係に悪影響がでてしまう可能性は非常に高いです。
そのためもし審査などでお悩みの方は、記事内で紹介した不動産屋に相談するなどの選択肢もぜひ検討してみてください。