職業が水商売や夜職だと賃貸物件の借り方に違いはあるの?
夜職や水商売で働かれている方が賃貸物件を借りる場合には、通常の契約の流れと違う部分はあるのでしょうか?
実は書類の用意や物件探しの方法、また物件選びで重視したい点などにいくつか気を付けたい点があります。
この記事では水商売や夜職の方の賃貸物件の借り方や、流れを詳しく解説していきます。
賃貸の借り方は?期間や確認しておくべきポイントも
まずは賃貸物件を契約するまでの流れを確認していきましょう。
水商売や夜職の方が注意しておきたい点にも触れながら、それぞれどのくらいの期間がかかるのかも紹介していきます。
家の更新時期など、引っ越しをしたいと考えている日付から、逆算して準備を始めるのがおすすめです。
それでは物件選びから契約までの流れを確認していきましょう。
物件探しの時期
まずは住みたいエリアや物件の条件などを整理して、物件を探すための条件を整えていきます。
条件を元に賃貸サイトなどで気になる物件を探してみるとよいでしょう。
この「物件探し」の期間では1~2週間程度かけて、エリアや条件を絞り込んでいきます。
エリアは働いているお店の送りの条件や実情にあわせて絞り込んでおき、いくつか候補を決めておくのがおすすめです。
その他に部屋の広さやペット可など、外せない条件を決めておくと不動産屋との話し合いもスムーズになります。
通勤しやすいエリアを自分で探すのが難しいと感じる場合には、不動産屋に仕事場や送りの条件を伝えてピックアップしてもらうとよいでしょう。
内見や契約期
内見と契約時に必要になるのが、不動産屋の選定です。
水商売や夜職の方は用意できる書類が限られてしまう場合も少なくありません。
審査を通すためにさまざまなサポートをしてくれる存在として不動産屋は重要です。
内見した後、可能な限り早くどの物件で審査を通すかを決めるためには、内見はできる限り1日で回るのがおすすめです。
申し込みから、審査を通るまでに1~2週間程度要するのが一般的となっています。
引っ越し
物件の審査が通った後は、不動産屋から重要事項説明を受けてから賃貸借契約を結びます。
すでに部屋が空室状態でクリーニング済みであれば、すぐに引っ越しも可能です。
逆にまだ前居住者が住んでいる場合には、退去した後にクリーニングや原状回復作業を行い約10日程度で入居可能となります。
月の途中で入居する場合には、基本的にその月の賃料は日割り計算されて当月の家賃とされるのが一般的です。
まれに家の状態が想像以上に悪く、原状回復作業に時間がかかると入居可能日が遅れる場合があります。
そのようなリスクや引っ越しの期間も考えると、10日間ほど現在住んでいる家と引っ越し先の契約を被らせておくとよいでしょう。
前の居住者が住んでいて契約後に内見が可能になるという場合にも、必ず内見をしておきましょう。
部屋の状態をしっかりと自分の目で確認しておかないと、トラブルに発展してしまう可能性があります。
これだけは外せない!夜職の方が契約の前に準備しておくべきもの
ここまで賃貸物件の借り方と流れを確認してきました。
次に物件を借りるまでの流れの中で絶対に必要になるものを確認しておきましょう。
賃貸物件の契約には日常生活の中ではあまり使わない書類などが必要になります。
事前に用意しておくことで、よりスムーズに契約を進めることができるでしょう。
収入証明書類
まず賃貸を借りる際に必要なのが自身の収入を証明できる書類です。
収入証明書類は審査の申し込みを行う際に必要になりますので、物件をみてすぐに決めたい場合には事前に用意しておく必要があります。
具体的には下記のような書類が必要になります。
- 源泉徴収票
- 給与明細
- 給与支払証明書
- 確定申告書
- 課税証明書
夜職や水商売の方は収入が不安定というイメージがあるため、これらの書類以外に銀行通帳のコピーなどが必要な場合もあります。
給与明細や支払い証明書などの書類を、お店から発行してもらえるかなども事前に確認しておくとよいでしょう。
アリバイ会社でニセの給与明細を発行して審査を通そうとする例もあります。
アリバイ会社の使用はトラブルの原因にもなりかねないので、不動産屋と協議して慎重に進めましょう。
身分証明書や印鑑
審査や契約時に必要になるのが、身分証明書や印鑑です。
身分証明書として使えるのは以下のようなものになります。
- 運転免許証
- パスポート
- 健康保険証
- マイナンバーカード
他にも賃貸契約のさいには実印や銀行印などが必要な場合がほとんどです。
その他にも今住んでいる地域の住民票などが必要になることがあります。
どのような書類が必要になるかは大家によっても異なるため、審査通過の連絡があったさいに確認しておきましょう。
住民票にマイナンバーが記載されていると不動産会社は、「住民票の写し」を受け取ることができません。
そのため、必ずマイナンバーが記載されていない住民票を取得するようにしましょう。
初期費用や銀行口座情報
また実際に契約をする上で重要なのが初期費用や、引き落としをかける銀行口座の情報です。
初期費用に関しては一般的に、家賃の4~6ヶ月分の費用がかかると言われています。
初期費用の一部もしくは全額を前払いする必要がある物件もあるため、手元に必ずお金を用意しておく必要があります。
銀行口座情報として必要なのは「銀行名」「支店名」「口座番号」です。
わざわざ通帳を持っていく必要はないので、キャッシュカードもしくは上記の情報がわかるメモなどを持参するようにしましょう。
夜職・水商売の方の条件にあった物件の借り方
賃貸を借りる流れの中で重要なのが物件を探す段階です。
夜職や水商売の方は審査通過することができる物件が限られてしまいます。
そのため無理に審査を通そうとして、書類の偽装などをしてトラブルに発展してしまうケースが多いです。
逆に夜職や水商売であることを受け入れてくれる物件であれば、書類や審査のトラブルなどに悩む必要もなくなります。
夜職や水商売歓迎の物件に絞って探す
まずおすすめの方法は「夜のお仕事歓迎」や「水商売の方歓迎」となっている物件に絞って探すことです。
夜職や水商売の方の審査も受け入れている物件に申し込むことで、スムーズに物件の契約から引越しまでできるでしょう。
このような物件は全体的に数が少なく探すのは難しい傾向にあります。
物件を探す場合には、ネットで探すのではなく実際に不動産屋に行って物件を探してもらうとスムーズです。
夜職・水商売専門の不動産屋で探す
不動産屋の中には夜職や水商売の方を専門にしている業者もあります。
このような不動産屋では前述した、不動産屋歓迎の物件や夜職の方でも借りやすい物件をメインで扱っています。
普通の賃貸サイトでは探せないような物件も多数扱っているため、幅広い選択肢の中から物件を選ぶことができるのも特徴です。
夜職や水商売専門の不動産屋って沢山あるの?
通常の不動産屋より数は少ないですが、繫華街周辺には水商売専門の不動産屋があります。
ただ水商売や夜職の方は、日中に何度も不動産屋に行くのは大変ですよね。
そんな問題を解決できるのが「ナイトハウス」です。
LINEで相談から物件情報まで確認できるため、内見や契約などがとてもスムーズに進みます。
スタッフも夜職の方の事情をよく理解しているため、書類のトラブルなども回避するためのさまざまなサポートを受けることができます。
夜職・水商売の方が外せない物件選びのポイント
ここまで物件の借り方や選び方を確認してきました。
最後に夜職や水商売の方が物件選びのさいに重視すべきポイントを紹介していきます。
通勤のしやすさ
店からの距離や、公共機関で移動しやすいかは物件選びのさいに重要なポイントです。
夜職の方は深夜に帰る場合に、無料での送りの範囲なのかや、最悪タクシーで帰れるかも考慮しておきましょう。
セキュリティ面
また自宅周辺の治安や建物のセキュリティ面にも気をつけましょう。
水商売の方などはストーカー被害にあってしまったり、深夜の帰宅時に犯罪に巻き込まれてしまうリスクもあります。
そのため治安が良く、セキュリティ面でも安心できる物件を選ぶのは絶対条件です。
宅配ボックスの有無
夜型の生活になりがちな夜職の方に以外と重要なのが、宅配ボックスの有無です。
日中に睡眠を取っている際に荷物の宅配で睡眠を妨げられてしまうと大変ですよね。
宅配ボックスがあると荷物の受け取りもスムーズなので、物件選びのさいのポイントの一つとして検討してみてください。
夜職でも賃貸の借り方は基本的に同じ!
この記事では夜職や水商売で働いている方向けに賃貸の借り方を紹介してきました。
基本的に水商売や夜職でも賃貸物件を借りる流れと変わりません。
しかし一部、収入証明の書類や物件を探すさいに注意が必要な点があります。
そのような点で引っ越しができなくなってしまわないように、水商売や夜職の方の不動産契約のサポートに慣れている不動産屋を使うようにしましょう。