結婚前のカップルで同棲する場合と、新婚の夫婦で住み始める場合、どちらの場合も物件を選ぶ際におさえておきたいポイントがいくつかあります。
「どんな間取りが良いの?」「部屋選びで気を付けるポイントは?」「家賃はどれくらいが無難なの?」など、気になることはたくさんあると思います。
この記事では、カップルで同棲する場合と新婚夫婦で住み始める場合、それぞれに共通する点や異なるポイントなどを詳しく解説していきます。
新しい生活の最初のステップの物件選び。2人で仲良く快適に生活できるよう、是非最後まで読んで参考にしてみてください。
【同棲・新婚共通】物件選びのポイント
まずは、カップル、夫婦、共通でおさえておきたいポイントについて解説していきます。
必ず2人で物件を探す
物件を探すときは必ず2人で探すようにしましょう。2人で納得した上で決めた物件であれば、住んでからのギャップや喧嘩、トラブルも少なくなります。
男性は職場までの移動距離や利便性、女性はスーパーの近さなど、物件探しで重視するポイントはどうしても男女で差が出るところです。お互いを尊重しながら、協力して探すようにしましょう。
後でトラブルにならないように出来れば最初から一緒に物件探しをしましょう。必ず内見には2人で行くようにしましょう。
それぞれの通勤面を考慮してエリアを決める
それぞれが通勤や通学しやすいエリアを選ぶことが大切です。電車の乗り換えや道路の渋滞などを考慮して、お互いに負担がかからないようにしましょう。
エリア選びの際、乗り換え案内アプリやGoogleマップなどで事前に検索する癖をつけましょう。2人の職場・学校に通いやすい中間地点を見つけられるのでオススメです。
計画的にスケジュールを組んで引越しをする
2人で新生活をスタートするには、物件探しから始まり、それぞれの住んでいる部屋の解約通知、新居の契約、引越し業者の手配など必要な手続きが多くあります。
引越し予定日の遅くとも2ヶ月前から部屋探しを始め、計画的にスケジュールを組むようにしましょう。
また、引越しが多い時期には多くの物件が出回りますが、条件の良い物件はすぐに埋まってしまう傾向にあります。日頃より物件情報に目を光らせておきましょう。
繁忙期は部屋探しも大変ですが、引越し業者も見つけづらい時期です。引越し費用も高くなる傾向にあるため、予算を抑えるのであれば引越しの繁忙期(2月~4月、9月など)は避けることをオススメします。
同棲カップルにおける物件選びのポイント
次は、カップルで同棲する際におさえておきたい物件選びのポイントについて見ていきましょう。
広さや間取りの決め方
必要な部屋の広さや間取りは、2人のライフスタイルや生活リズムにより異なります。カップルの同棲にオススメの間取りはこちらになります。
ライフスタイル | 間取り |
---|---|
2人の時間を大切にしたい | 1LDK (1部屋+リビングダイニングキッチン) |
生活リズムが異なる 別々に過ごす時間も大切にしたい |
2DK (2部屋+ダイニングキッチン) |
家賃をできるだけ抑えたい | 1DK (1部屋+ダイニングキッチン) |
結婚後も住み続ける予定 | 2LDK (2部屋+リビングダイニングキッチン) |
家賃の目安
同棲する際の目安となる家賃は、一般的に2人の手取り月収合計の3分の1以下と言われています。
趣味やライフスタイルによって適正家賃は異なりますので、あくまでも目安としてお考え下さい。一般的には手取りの3分の1以内におさめられれば一人暮らしの時よりも生活費の負担は少なくなり、かつ将来に向けた貯金もしやすい、といわれています。
同棲の場合は合算収入を断られるケースも割と多いです。審査によっては、「連名契約」を求められるケースもありますので、あらかじめ理解しておきましょう。
入居審査がやや厳しい
まず大前提として、二人入居可、同棲可の物件を探す必要があります。
またカップルで同棲する際の入居審査は、一人暮らしと比べると一般的に厳しくなっています。やむを得ず同棲を解消した際など、家賃を1人で負担することになるため、家賃滞納のリスクや長期間住む保証がないのが主な理由です。
- 1人の収入だけでも支払える家賃の物件を選ぶ
チェックされるのは基本的には「世帯主1名の収入額」です。そのため、どちらか1人の収入のみでも払っていける額の家賃であれば審査に通りやすくなります。 - 同棲相手も連帯保証人にする
連帯保証人は両親や親戚などにお願いすることが一般的ですが、加えて同棲相手を連帯保証人にすることで審査に通りやすくなります。但し、オーナーさんや不動産会社によって承諾が出ない場合がありますので注意しましょう。 - 2人連名で賃貸契約を結ぶ
2人が連名で賃貸契約を結ぶことで2人が家賃を支払う義務を負うため、家賃滞納のリスクは低くなり審査に通りやすくなります。
新婚夫婦における物件選びのポイント
次は、新婚夫婦が物件を選ぶ際のおさえておきたいポイントについて見ていきましょう。
広さや間取りの決め方
新婚夫婦が部屋の広さや間取りを決める際は、以下のポイントを考慮しながら決めることが大切です。
①生活リズムにズレはあるか
就寝時間や休日のズレがあるような場合は、リビングと寝室が離れている部屋、もしくはリビング以外の部屋がある物件を選ぶとよいでしょう。お互いを邪魔せず、自分の時間を大切にできます。
②趣味や在宅勤務があるか
趣味の時間を大切にしたい場合や在宅勤務することがある場合なども、リビング以外の部屋がある物件がよいでしょう。
③出産の予定はあるか
出産の予定がある場合や将来的に子どもが欲しいと考えている場合は、子どもと生活することをイメージして物件を選ぶことをオススメします。子供の夜泣きや赤ちゃん用のスペースなどを考えるとリビングとは別に2部屋あった方が安心でしょう。
妊娠や出産後の引越しは大変です。将来的に出産を考えているのであれば、最初から想定した部屋を探しておいた方が良いでしょう。2人だけの生活を想定して選んだ部屋では、狭くて不便だったり、隣部屋への騒音が気になったりしてしまう可能性があります。
エリアの決め方
先に解説した通勤のしやすさの他に、今後のライフプランを考慮してエリアを決めることも大切です。
共働きで当面2人の生活を楽しみたい夫婦などは利便性が高い都市部を選ぶことにより、仕事と家庭を両立するのにも適しています。
出産の予定が控えていたり、すぐに子どもを持ちたいと考えている場合は、子育てに適した郊外エリアを選ぶことが多いです。
家賃の目安
同棲カップルと同じく、一般的に家賃は2人の手取り月収合計の3分の1以下におさめるのがベターと言われています。しかし、共働きで当面2人の生活を楽しみたい夫婦などは3分の1を超えても大丈夫でしょう。
すぐに子どもを持ちたいと考えている場合は、将来に備えて3分の1~4分の1におさめることも検討してみても良いかもしれません。
転勤の可能性があるか
数年以内に転居を伴う転勤の可能性がある場合は、初期費用を抑えられる物件がオススメです。
礼金や更新料がない物件や、入居後一定期間の家賃が無料となるフリーレント物件というものもありますので是非条件に加えてみてください。
お互いの実家との距離
いざというときに頼りにしたいのが、お互いの実家です。お部屋探しの際に実家へのアクセスも念頭に入れておきましょう。
家族付き合いがしやすく、特に子育てが始まった際などは気軽に手を貸してもらえるよう、実家との距離も考慮して物件を選ぶことをオススメします。
ライフプランに合わせた物件選びが大事
この記事では、カップルで同棲する場合と新婚夫婦で住み始める場合の、共通する点やそれぞれで重視したい物件選びのポイントを詳しく解説してきました。お互いの生活スタイルや譲れないポイント、趣味や仕事などを尊重し、2人で物件を選ぶことが重要です。
是非この記事を参考にして、新しい生活の最初のステップである物件選びを慎重に進め、楽しく快適な2人の生活をスタートさせてください。