賃貸マンションではどんなトラブルに注意すればいいの?
多くの住人が同じ建物内で生活し、住人の入れ替わりが多い賃貸マンション。
共同で利用する場所が多く、それぞれの専有スペースが隣接しているからこそ発生しやすいトラブルも数多くあります。
この記事ではそんな賃貸マンションで気をつけたいトラブルや、トラブル発生時の対象方法について紹介していきます。
夜職の方が巻き込まれやすい賃貸マンションのトラブル事例
夜職だと巻き込まれやすいトラブルもあるの?
賃貸のマンションの中でも、夜職や水商売の方が特に気を付けたいトラブルがいくつかあります。
これらのトラブルでは夜職の方の生活リズムなどが原因となってしまうことも少なくありません。
ここでは賃貸マンションで特に相談件数の多い、5つのトラブルを紹介していきます。
- 騒音トラブル
- ペットに関するトラブル
- 共用部分の使用方法に関するトラブル
- 専有部分の使用方法
- 駐車場・駐輪場に関するトラブル
騒音トラブル
「平成30年度マンション総合調査結果(参考:国土交通省資料)」で、マンションのトラブルとして最も多かったのが「騒音」でした。
騒音に関するトラブルは2人に1人は、生涯で一度経験するといわれているほど発生件数の多いトラブルです。
特に夜職や水商売の方は夜型の生活リズムになりやすく、被害者にも加害者にもなってしまいやすいトラブルでもあります。
騒音トラブルの厄介なポイントは、日常生活で生じる生活音が「騒音」と感じられてしまうという点です。
深夜の生活音などで騒音の加害者になってしまうだけでなく、夜職の方が騒音トラブルの被害者になってしまうというケースも少なくありません。
早朝の子供の声や他の住人の生活音が、日中の眠りを妨げる原因となってしまうのです。
騒音トラブルは楽器やペット禁止の物件なら安心だと思われやすいのですが、それ以外の物件でも注意が必要です。
ペット飼育に関するトラブル
夜職の方の中にはペットと一緒に生活をしている方もいらっしゃると思います。
実はペット可の物件に住んでいても、ペットが原因のトラブルに発展するケースは少なくありません。
ペット可の物件では住人の多くがペットを飼っていますが、そのエサや排泄物の処理の感覚には住人ごとに大きな差があります。
中にはペットの排泄物やエサの匂いで室内が充満しており、換気扇などを通じて匂いが他の部屋に流れてしまいトラブルになった事例もありました。
他にも共有部分にペットの排泄物が置きっぱなしになっていたり、犬の鳴き声が先述の騒音の原因になってしまうこともあります。
共有部分の使用方法に関するトラブル
マンションは各住人が生活する専有部分の他に、他の住人と共有する部分が非常に多いのが特徴です。
アパートなどと違ってマンションは共有部分が広い物件も多く、その使い方がトラブルの原因となるケースもあります。
例えば「部屋の前に自転車などの私物を置き続けている」などの場合に、他の住人からクレームが入ってしまう可能性が高いです。
近年だとウォーターサーバーの水などが、部屋の前に長期間放置されていることからトラブルに発展するケースも少なくありません。
他にもゴミ置き場の利用ルールが守られておらず、分別できてないゴミが放置されて、建物全体の衛生環境を悪化させてしまう場合も多いです。
審査が緩いという理由で物件を選んでしまうと、ゴミ置き場の利用に関するトラブルに巻き込まれやすい傾向にあります。
ある程度建物のルールを守る良識のある住人を選んでいる物件から決めるのがおすすめです。
専有部分の使用方法
共有部分の使用方法だけでなく、専有部分の使用方法もトラブルの原因となります。
専有部分の使用方法で問題になりやすいのが、許可のない商用利用です。
本来居住用の物件として貸し出されているはずの物件で、ネイルやエステサロンが勝手に開業されており不特定多数の人が出入するという事例。
この事例の一番の問題点は建物のセキュリティが悪化しやすく、新たなトラブルの原因になりかねないということです。
また喫煙する方も注意が必要で、専有部分での喫煙でも換気扇などを通してタバコの匂いが他の部屋に飛んでしまうとクレームの原因にもなってしまいます。
駐車場・駐輪場に関するトラブル
マンションには住人専用の駐車場や駐輪場がある物件が多いです。
しかし世帯数が多く、駐輪場や駐車場も比較的規模が大きくなりやすいマンションでは、違法駐車や違法駐輪の被害にあってしまうケースもあります。
自分の使用できるスペースを知らない人が専用していて、自転車などが止められないという事もあるようです。
また駐車場が併設してあるマンションでは、バイクの排気音などから騒音のトラブルに発展してしまう事も少なくありません。
夜職の方はこれらのトラブルの被害者になってしまうケースがある一方、送りの車や出勤時にタクシーを敷地内で長時間待たせてクレームの対象となってしまうこともあります。
賃貸マンションでトラブルが起きた際の対処方法
賃貸マンションでトラブルに巻き込まれた時の対応方法が知りたい
冒頭に引用した「平成30年度マンション総合調査結果」では、調査対象の75%程度が賃貸マンションのトラブルを経験していました。
マンションのトラブルはいつ自分の身に襲い掛かってくるかわかりません。
万が一トラブルに巻き込まれたさいにも、しっかりと対応できるように対処方法を確認しておきましょう。
不動産屋や管理会社に相談する
トラブルに巻き込まれたさいに最初にすべきことは、物件を管理している不動産屋や管理会社への連絡です。
トラブル対応をしてくれる会社がわからない場合には、賃貸契約書を確認しましょう。
契約書内に記載してある管理会社に連絡して、トラブルの詳細を伝えて対応を依頼します。
そのさいにできる限りトラブルや被害の状況を詳しく説明すると、早期解決につながるでしょう。
トラブルにあった時に絶対にしてはいけない行動が、自分で相手にクレームを入れることです。
トラブルを当事者間で解決しようとすると、問題がよりこじれてしまう可能性があります。
第三者機関に相談する
不動産屋や管理人に相談しても対応してもらえない場合や、改善されない時には第三者機関への相談を視野に入れましょう。
しかし第三者機関に相談と言っても、どこに相談すれば良いかわからない方も多いのではないでしょうか。
マンションの使用方法に関するトラブル件数は決して少なくありません。
そのため、全国のさまざまな機関が無料で賃貸トラブルに関する相談を受け付けています。
- 国民生活センター(消費者ホットライン:188 に電話)
- 市区町村の相談窓口(各市区町村の生活課などへ連絡)
- 法テラス(電話番号:0570-078374)
法テラスは弁護士への相談窓口なので、まずは国民生活センターか市区町村へ相談してみてください。
また「隣人がクレームをいいに怒鳴りこんできた」など、身の危険を感じる場合には警察に相談しましょう。
引越しを検討する
近隣トラブルを根本的に解決するには、長期間に渡っての手続きが必要になります。
また他の住人とのトラブルになった後に、同じ物件に住み続けることに気まずさを感じる方もいるのではないでしょうか。
そんな時には引っ越しを検討するのもおすすめです。
引っ越しを視野に入れることができるというのも、賃貸マンションを選ぶメリットの1つでもあります。
トラブルが泥沼化してしまった場合には、早期に引っ越しを選ぶというのも自分の身を守る上でもおすすめです。
夜職や水商売だと簡単に引っ越しを視野に入れられない
夜職や水商売の方が引っ越しを検討するには「審査」という壁があります。
実際に一般的な賃貸サイトで夜職の方が審査に通る物件は10%程度とも言われています。
しかし、夜職や水商売の方を専門としてる不動産屋のナイトハウスでは、審査の通過率は99%以上です。
その理由は審査を通すためのノウハウや、夜職の方でも審査が通りやすい物件をメインに扱っているからです。
もちろん物件の質は決して悪くなく、希望の条件をLINEで伝えることで物件情報をもらうことができます。
マンションでトラブルに合わないようにするための対策
物件選びの段階でできる対策ってあるの?
物件を選ぶ段階でトラブルに発展しやすい物件を確認することはできます。
そのため内見できる場合に確認しておきたい点や、契約前に知っておきたいポイントを確認しておきましょう。
入居前に共用部分などを確認しておく
内見時に部屋の室内は確認したけれど、共有部分を確認し忘れてしまったという話しをよく耳にします。
賃貸マンションの内見をする際には必ず共有部分の使用状況も確認しておきましょう。
具体的に確認しておきたいのは、以下のような場所です。
- 踊り場や各部屋の玄関周り
- ゴミ置き場
- 駐輪場や駐車場
特にゴミ置き場は気をつけて確認しておきましょう。
ゴミ置き場が汚いままになっている物件は、住人がルールを守れない可能性が高いだけでなく、物件の管理もいき届いていない可能性が高いです。
部屋の場所や窓の向きに気をつける
生活リズムが逆転しやすい夜職の方は、物件を選ぶ際に部屋の位置などにも注意しましょう。
夜職の方が特に巻き込まれやすい騒音トラブルを避けるために、最上階の部屋を選んだり、下に部屋のない物件を選ぶのがおすすめです。
他にも大型のバイクが泊まるような駐車場などがある場合には、低層階の駐車場向きに大きな窓がある物件は避けるとよいでしょう。
できる限りこのような条件にあった部屋を選ぶことで、トラブルに巻き込まれるリスクを下げることができます。
夜職に対して理解のある物件を選ぶ
最後に一番重要なポイントですが、夜職の方に理解のある物件や管理会社の管理している物件を選ぶようにしましょう。
無理に職業を隠して審査を通すと後からトラブルに発展するケースもあります。
トラブルに発展しないように契約時に不動産屋が、入居者の職業を理解しておくのはとても重要です。
深夜の送りなども他の住人からのクレームの原因になりかねません。
物件を選ぶ段階で不動産屋にしっかりと仕事などを共有しておくことでトラブルのリスクを軽減することができます。
賃貸マンションはメリットだけでなくトラブルのリスクも考慮しよう
賃貸マンションはセキュリティがしっかりしており、共用スペースが充実しているなどメリットが多いです。
女性の1人暮らしの場合には、オートロックやゴミがいつでも捨てられるというのは重要なポイントですよね。
その一方で、多くの人が同じ建物内にいるためさまざまなトラブルが想定されます。
特に夜職の方は生活リズムなども他の住人とズレやすく、トラブルに巻き込まれてしまうリスクが高いのが現実です。
トラブルに巻き込まれないように物件を選ぶ段階から注意しておくことで、トラブルとは無縁の快適な生活が遅れるでしょう。
賃貸マンションの契約などでお悩みの方は、記事内で紹介した不動産屋にぜひ相談してみてください。