賃貸物件に食洗機は設置できる?
トラブルになったりしないかしら?
この記事は、上記のような悩みを持つ夜職の方のために執筆しました。
賃貸でも食洗機の設置は可能ですが、何の予備知識も持たずに電気屋さんに向かうのは禁物です。
賃貸で利用できる食洗機にはいくつかの条件や注意点があり、それらを知らずに機器を購入するとトラブルに発展する恐れがあります。
そこで、この記事では賃貸物件に食洗機を導入する際の注意点や、よくあるトラブルを解説します。
賃貸でも食洗機の設置は可能
冒頭でもお伝えしたように、賃貸物件に食洗機を設置することは可能です。
食洗機は面倒な洗い物をスイッチ1つでおこなえるため、家事にかかる負担を大幅に軽減できます。
- 節水に繋がる
- 洗い物による手荒れを防げる
- 時間を有効活用できる
洗い物するとどうしても手が荒れちゃうものね……
洗い物が楽になるのはもちろん、夜職の方にとっては手荒れを防げるのも嬉しい点ですよね。
ただ、賃貸物件では設置できる食洗機の種類に限りがあります。
このまま次章を読み進めてください。
賃貸に設置できる卓上型食洗機の種類
食洗機は、大きく分けると「ビルトイン型」「卓上型」の2種類に分かれます。
システムキッチンのシンク下部分に組み込むビルトイン型の食洗機は、設置するのに工事が必要です。
退去時の原状復帰の際に取り外す工事も必要となるため、大家や不動産会社が工事を了承することはほとんどないでしょう。
よって、賃貸の場合は卓上型食洗機を導入するのが現実的です。
卓上型の食洗機には、以下の2つのタイプがあります。
- 分岐水栓式
- タンク式
分岐水栓式
キッチンの蛇口に分岐水栓を取り付け、自動給水できるタイプの食洗機を分岐水栓式といいます。
次に紹介するタンク式のように自身で洗浄用の水を汲む必要がなく、手軽に利用できるのがメリットです。
ただし、分岐水栓器具の取り付けは、物件によっては工事が必要な場合があります。
そのため、機器の購入前に大家・不動産会社に確認しておいた方がいいでしょう。
タンク式
タンク式とは、洗浄用の水を入れる給水タンクが付いているタイプの食洗機のことを指します。
給水の手間はかかりますが、設置するにあたって工事は必要ありません。
そのため、購入後すぐに使うことができるのがメリットです。
ただし、設置場所によっては給水タンクからの水漏れによってキッチン内に被害を及ぼす可能性があります。
タンク式の食洗機を設置する際は、先に配水経路を確認しておきましょう。
【水商売の方は注意!】賃貸でよくある食洗機トラブル
この章では、賃貸でよくある食洗機トラブルを4つ紹介します。
家事や整理整頓が苦手な方は、特に注意してください。
- 不動産会社の許可を得ずに分岐水洗式の食洗機を買ってしまった
- 置き場所を考えずに食洗機を買ってしまった
- 普通の食器用洗剤を使用してしまった
- 食洗機で洗えないものを洗ってしまった
不動産会社の許可を得ずに分岐水洗式の食洗機を買ってしまった
前述したように、分岐水栓式の卓上食洗機は、物件によっては分岐水栓器具の取り付けに工事が必要になります。
そのため、不動産会社の許可を得ずに購入してしまうとトラブルに発展する可能性があるので注意してください。
せっかく食洗機を購入しても、不動産会社の許可を得ないと設置できなくなってしまいます。
置き場所を考えずに食洗機を買ってしまった
卓上食洗機を設置する際は、置き場所のサイズをきちんと測っておくことが大切です。
「これくらいのサイズなら置けるかな」などとザックリとした目安で考えて機器を購入してしまうと、予想以上に場所を取られてしまうかもしれません。
家事を楽にするために食洗機を導入するのに、キッチンが狭くなって作業し辛くなっては本末転倒ですよね。
その他、以下の項目についても見落とさないように注意しましょう。
- ドアを開閉する際に蛇口などの器具にぶつからないか
- コンロに近すぎないか
- 電源は確保できるか
- タンク式の場合、排水ホースはシンクまで届くか
普通の食器用洗剤を使用してしまった
食洗機に普通の食器用洗剤を入れてしまうと、故障の原因になるので注意してください。
予洗いの際に使用した洗剤の泡がついた食器を、そのまま食洗機に入れるのもNGです。
必ず泡を洗い流したうえで、食洗機にかけてください。
食洗機に普通の食器用洗剤を使用すると、機内が泡だらけになってしまいます。
水漏れセンサーが反応して運転が止まったり、洗浄ノズルが壊れてしまったりする原因になるので、必ず把握しておいてください。
食洗機で洗えないものを洗ってしまった
食器の中には食洗機使用不可のものがあり、食洗機で洗えないものを洗浄してしまうと、形が崩れたり変色したりしてしまいます。
例えば、以下のような食器は食洗機で洗えないので注意してください。
- 漆器
- アルミ・銀・銅製のもの
- プラスチック製のもの
- 金・銀メッキ塗装のもの
- 高級ガラス食器
食洗機を使用できない食器は、これまで同様に手洗いするしかありません。
洗えない食器は食洗機の説明書にも書かれているはずなので、必ず目を通しておきましょう。
賃貸に設置する食洗機を選ぶポイント
最後に、購入する食洗機を選ぶ際のポイントを3つお伝えします。
- 容量で選ぶ
- 機能で選ぶ
- 価格で選ぶ
容量で選ぶ
食洗機は機種ごとに一度に洗える食器の量が決まっており、機器を購入する際はそれが1つの基準になります。
機器の製品情報に、目安となる世帯人数や食器の点数が記載されているので、参考にしてください。
また、当然容量が大きい食洗器はサイズも大きくなります。
置き場所との兼ね合いも考慮しつつ、容量をみておきましょう。
機能で選ぶ
食洗機は、機種によっては便利な機能が搭載されているものがあります。
例えば、熱に弱いプラスチック製の食器を洗うのに適した「低温モード」や、食器を除菌できるコース、予約タイマー機能などです。
用途に合わせたり、除菌のように手洗いではできない機能を重視したりなど、機能は食洗機を選ぶ際の重要なポイントとなります。
価格で選ぶ
食洗機は家電の中でも大型のものになるため、それなりに高価です。
予算を決めておき、その範囲内で機能や容量などに着目して選んだ方がいいでしょう。
また、分岐水洗式の食洗機の取り付けに工事が必要な場合は、工事費も予算として考えておいてください。
目安として、工事費用は5,000円~15,000円ほどが相場になります。
賃貸でよくある食洗機トラブル:まとめ
賃貸物件でも、食洗機を設置することは可能です。
ただ、システムキッチンに組み込むビルトイン型は現実的ではなく、卓上型でも分岐水栓式の場合は工事が必要になるケースがあります。
分岐水洗式の食洗機を設置する際は、必ず機器の購入前に大家や不動産会社に工事が必要にある可能性がある旨を伝えておきましょう。
また、食洗機を購入後は使用法を誤るとトラブルに発展する恐れがあります。
必ず説明書に目を通したうえで使うようにしてください。