水商売の人の間で賃貸の不動産契約の説明不足によるトラブルが多発してるって本当?
どうすれば防げるのかしら…。
この記事は、上記のお悩みを持つ夜職の方のために書きました。
不動産契約の説明不足による賃貸トラブルは、夜職の方に限らず後を絶ちません。
しかし、夜職の方はとくに賃貸の不動産契約の説明不足によるトラブルが起こりやすいのは事実。
この記事では、賃貸の不動産契約の説明不足によるトラブルの詳細や水商売の方が知っておきたい未然に防ぐ方法を解説します。
賃貸物件でトラブルに巻き込まれず快適な生活を送るため、ぜひ参考にしてください。
賃貸の不動産契約の説明不足とは?
そもそも、賃貸の不動産契約の説明不足ってどういうこと?
賃貸の不動産契約の説明不足とは、賃貸契約時の不動産会社による重要事項説明の告知義務違反を指します。
まずは、重要事項説明の告知義務違反について詳しく解説します。
重要事項説明の告知義務違反
賃貸物件における重要事項説明の告知義務違反とは、不動産契約における重要事項を契約者に対して説明する行為を不動産会社が怠ることを指します。
不動産の売買契約や賃貸借契約を結ぶときは、宅地建物取引士が物件に関わる重要な事項を買主や借主に対して説明することが宅地建物取引業法により義務付けられています。
重要事項説明は、宅地建物取引士(宅建士)が重要事項説明書の書面に記名押印をおこない、その書面を顧客に渡して口頭で説明するというルール。
重要事項説明は次の条件が揃えば、Zoomなどのオンラインツールを利用して説明をおこなう「IT重説」も認められています。
- 不動産会社側でIT重説ができる環境が整っている
- 貸主がIT重説の同意している
忙しくて不動産屋に行く時間がない私も安心ね!
重要事項説明書とは
重要事項説明書とは、契約しようとしている物件についての詳細な条件が記載されている文書。
内容は非常に難しいものですが、誤った認識で契約しないように借主を守る役割があります。
ここでは、賃貸物件における重要事項説明書について詳細を見ていきます。
契約書との違い
賃貸物件における契約書は借主と貸主の間で交わされるもの、いっぽう、重要事項説明書は不動産会社が作成して借主に対して説明するものです。
重要事項説明書は、契約前に本当に契約をして良いかの判断をしてもらうための内容が記載されたもの。
それに対して契約書は、契約の解除などについての取り決めが書かれたものになっています。
説明のタイミング
重要事項説明書の説明をおこなうタイミングは、契約書に署名・捺印をする前。
重要事項説明は宅地建物取引士の独占業務なため、資格のない人は説明できません。
説明の前に宅地建物取引士証を示し、顔写真を見せて本人であることを証明してから説明が始まります。
資格のない人が説明することがないよう、必ず取引士証を見せてもらって確認しましょう。
重要事項説明の告知義務違反には罰則がある
重要事項説明は法律で義務付けられているため、省略することはできません。
もし省略したらどうなるの?
不動産屋が重要事項説明を怠った場合は、業務停止などの処分を受ける可能性が高いです。
重要事項説明の告知義務違反は、、借主にとっても物件についての詳細な条件を理解しないまま契約してしまうリスクがありますが、不動産会社にとっても致命傷になります。
水商売の方に不動産契約の説明不足による賃貸トラブルが多い理由
重要事項説明の告知義務違反は不動産屋にとっても致命傷なのに、なんで水商売の人に不動産契約の説明不足による賃貸トラブルが多いの?
水商売の方に不動産契約の説明不足による賃貸トラブルが多い理由は、次のとおりです。
- 重要事項説明の告知義務について知らない
- 重要事項説明の内容が理解できていなかった
賃貸の不動産契約について詳しくなく、重要事項説明の告知義務について知らない水商売の方は少なくありません。
それを良いことに、重要事項説明書だけ渡しておいて、してもいない重要事項説明をしたことにする悪徳不動産業者がいるのです。
後々トラブルが発生して重要事項説明を受けていないことに気が付いたとしても、証拠がなく泣き寝入りになるケースが多いです。
また、重要事項説明書は内容が非常に難しく、その場で口頭で説明されてもすべてを理解することは非常に困難。
内容を理解する手間を面倒に感じる水商売の方は多く、内容が分からないままなんとなく契約してしまい、後から「こんなはずじゃなかった!」となるパターンも多いです。
説明不足トラブルを未然に防ぐ!重要事項説明の確認すべきポイント
不動産契約の説明不足による賃貸トラブルを防ぐにはどうしたら良いの?
契約書に署名・捺印する前に重要事項説明をきちんとしてもらうのはもちろん、重要事項説明書に記載の次の7つを確認しましょう。
- 家賃などお金にに関する内容
- 物件の管理委託先
- 設備に関する内容
- 契約更新の期間と更新料
- 退去時期の申告
- 原状回復に関する特約
- その他の禁止事項や特約事項
家賃などお金にに関する内容
まずは、家賃など大切なお金に関する内容。
お金に関する内容では、次のことをチェックしましょう。
- 家賃
- 管理費(共益費)
- 敷金
- 礼金
- 保証料
- 鍵の交換費用
- 駐輪場代
- ケーブルテレビの費用
これまでに聞いている内容と違いがないかを確かめましょう。
物件の管理委託先
入居後に何かあった場合は、マンションやアパートのオーナーではなく管理会社と連絡を取ることが多いです。
そのため、管理会社の連絡先もしっかりと確かめておきましょう。
設備に関する内容
設備とは、主に次のものを指します。
- エアコン
- 電気
- ガス
- 水道
重要事項説明書は現時点でどのような設備があるのかが記載されています。
通常の使用法で記載の設備を使用して故障した場合は、修理の費用は貸主が負担します。
しかし、注意したいのはエアコンなど前の入居者が残していったもの。
重要事項説明書に残置物と記載されている場合、故障の修理代は借主負担となります。
残置物との説明がない場合には、物件に付帯する設備扱いになるので、通常の使用法で使用した場合の故障の修理費は、貸主負担です。
なお、残置物について次の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
不動産仲介業者には瑕疵(かし)説明責任がある
設備に関する内容で、注意したいのが見た目にぱっとわからない欠陥や、良くない条件。
建物の欠陥や、不利な環境を持っている物件について、その内容を借主に説明しなければならないことを、不動産仲介業者の瑕疵(かし)説明責任と言います。
重要事項説明の際に説明を受けていない場合は、大家さんや不動産仲介業者に修理を依頼したり、契約を解除できたりというケースもあります。
しかし、重要事項説明書に記載されている場合は、「言った、言わない」の堂々巡りになる可能性大。
弁護士まで登場する事態にもなりかねません。
あらかじめ自分でしっかりとチェックしておくのがおすすめです。
契約更新の期間と更新料
契約更新は一般的に2年が多いですが、契約更新時には家賃1ヶ月分の更新料が必要となるケースが多いです。
とはいえ、更新料無料であったり、更新料が家賃1ヶ月分以上であったりする場合もあるので、必ずチェックしておきましょう。
退去時期の申告
退去する際は、退去の1〜2ヶ月前に申告しなければならないケースが一般的です。
申告時期を守らない場合、退去しても残りの家賃を払わなくてはならなくなるためきちんと確認しておきましょう。
原状回復に関する特約
退去時に最もトラブルが起きやすい原状回復についてもきちんと確認しておきましょう。
経年劣化によるものなどは通常貸主負担であることが国土交通省のガイドラインに定められています。
しかし、注意したいのが現状回復に関する特約。
「敷金から支払う」「すべて借主負担」などの記載があれば、本来貸主が負担すべき費用を負担しなくてはならない事態が発生します。
負担割合など疑問点があれば解消できるまで安易に契約しないことが大切。
不利な条件で契約しないように気をつけましょう。
なお、水商売の方が巻き込まれやすい原状回復トラブルについて、次の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
その他の禁止事項や特約事項
物件のオーナーが特に定めておきたいことを別途設定しているケースがあるので、そちらも必ずチェックしましょう。
よくある事項は、次のとおりです。
- 飼っても良いペットの頭数
- ベランダの使用法(植木などを置いてはいけないなど)
- ベランダでの喫煙禁止
- 楽器を演奏しても良い時間帯
- ルームシェアの可否
- 事務所として利用しても良いか
一般的な重要事項説明書にはない事項が記載されているため、しっかりと確認して納得してから契約するようにしましょう。
不動産契約の説明不足に要注意!まとめ
今回は、賃貸の不動産契約の説明不足によるトラブルの詳細や水商売の方が知っておきたい未然に防ぐ方法をお伝えしました。
不動産契約の説明不足による賃貸トラブル回避のためには、本記事で解説した確認すべきポイントをきちんとチェックすることが大切。
とはいえ、一番の対策法は信頼できる誠意のある不動産屋を選ぶこと。
水商売の方なら、水商売専門の不動産屋であるナイトハウスがおすすめです。
ナイトハウスのスタッフなら、重要事項説明書に記載されている大切なことを、理解できるよう丁寧に説明してくれます。
また、わからないことは遠慮せずどんどん質問しましょう。
わかりやすく回答してくれますよ!
不動産契約の説明不足による賃貸トラブルを避け、気持ちよく賃貸ライフを送るためにも、ぜひお部屋探しはナイトハウスに相談してみましょう。