賃貸情報誌を見てたら、アパートにはハイツとかコーポとかいろんな種類があるみたいだけど、違いがよくわからない…。
この記事は、上記のお悩みを持つ夜職の方のために書きました。
賃貸物件を探していると、○○ハイツ、○○コーポなどさまざまな名称を目にしますが、何が違うのか疑問に思う方は多いはず。
また、アパートとマンションの違いもわかりにくいものです。
自分にピッタリな賃貸探しのためには、賃貸物件の種類を理解しておきたいところ。
本記事では、賃貸物件の種類や特徴、メリット・デメリットをわかりやすく解説していきます。
アパートとは
アパートは、一般的に木造や軽量鉄骨造(プレハブ)などの低層の共同住宅を指します。
共同住宅とは、一つの建物の中に独立した複数の住戸が集まっており、共用の廊下や階段、エントランス、エレベーターなどや、管理人室、会議室などが備わるものです。
ちなみに、エレベーターの設置が義務づられているのは、高齢者向け共同住宅を除き高さ31mを超える建物。
31mは、おおよそ7~10階建ての建物に相当します。
アパートは低層の建物のため、エレベーターが設置されていないケースが多いです。
「ハイツ」や「コーポ」は種類ではない
賃貸物件情報を見ていると、「ハイツ」や「コーポ」などさまざまな名称を見かけますが、アパートの種類ではありません。
アパートの名称に使用される言葉の主な一例と意味は、次のとおり。
- コーポ(cooperative house):共同住宅(和製英語)
- ハイツ(heights):高台・丘(英語)
- ハイム(heim):家(ドイツ語)
- メゾン(maison):家、建物(フランス語)
- カーサ(casa):家(イタリア語)
- レジデンス(residence):住宅、特に大邸宅(英語)
名称は、建物のオーナーが自由に決めることができ、建物の構造とは全く関係ありません。
アパートの種類は構造別に4種類
アパートの種類は、構造別に次の4種類に分けられます。
- 木造
- S造(鉄骨)
- RC造(鉄筋コンクリート)
- SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート)
それぞれ特徴を解説していきます。
木造
木造は、職人の技術を生かした在来工法による木を使用した構造です。
W造とも呼ばれ、アパートに最も多く採用されています。
建築コストが低く抑えられるうえ、古い物件も多いことから、家賃の安い物件が多く見られれます。
たしかに、安いアパートと言えば木造のイメージだわ。
- とにかく家賃を抑えたい人
- 昔ながらの日本の建築が好きな人
S造(鉄骨)
S造(鉄骨)は、柱や梁を建物の骨組みとして鉄骨のみを使用する構造です。
骨組みに鉄を使用していることが特徴で、鋼材の厚みが6㎜未満のものを軽量鉄骨、6㎜以上のものを重量鉄骨と呼びます。
重量鉄骨造はマンションや大型施設などに多く用いられており、アパートには一般的に軽量鉄骨造が用いられます。
- 家賃を抑えたい人
- 耐震性や防音性もある程度欲しい人
RC造(鉄筋コンクリート)
RC造(鉄筋コンクリート)は、コンクリートを鉄筋で補強した部材を骨組みとした構造です。
RC造のアパートの特徴は、オシャレな物件が多いこと。
コンクリート打ちっぱなしや吹付塗装など、素材をそのまま生かした物件が多くあります。
オシャレなカフェのような雰囲気が好きな方にピッタリです。
- 耐火性・耐久性・防音性にこだわるけれどもできるだけ家賃を抑えたい人
- モダンなオシャレな建物が良い人
SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート)
SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート)は、鉄骨(S)と鉄筋コンクリート(RC)を組み合わせた構造です。
鉄筋コンクリート造の中心に鉄骨が入っているイメージ。
RC造よりも細い柱や梁(はり)で強度の高い構造物が造れるため、大型ビルなどの建築にも多く用いられます。
- 防音性・耐震性・耐火性・耐久性にとことんこだわる人
- 家賃は気にしない人
アパート4種類のメリット・デメリットを比較
アパートの構造が4種類あることはわかったけど、どれを選べば良いのかわからないわ…。
4種類の構造には、それぞれメリット・デメリットがあり、重視するポイントにより最適なものが異なります。
そこで、アパート4種類のメリット・デメリットをわかりやすく比較表にしました。
種類 | メリット | デメリット |
SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート) | 防音性・耐震性・耐火性・耐久性に最も優れている | 家賃が高い |
RC造(鉄筋コンクリート) | 耐火性・耐久性に優れている | 家賃がやや高め |
S造(鉄骨) | RC造・SRC造に比べて家賃が安い 木造よりは強度がある | 防音性や耐震性が多少低い |
木造 | 家賃が安い | 耐久性や防音性が低い |
アパートの中で、構造的に最も優れているのはSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート)です。
耐震性・耐火性・耐久性に優れているので、長期間安心して暮らせるほか、防音性が高いため、騒音に悩まされることなく生活できます。
また、水商売など夜職の方は、生活が一般的なサラリーマンや学生と異なることから、夜中の掃除や洗濯機の音などで騒音トラブルが起こりがち。
防音性が高SCR造なら、騒音トラブルも防げます。
ただし、家賃が高いため、収入の具合によっては生活が厳しくなってしまうのがデメリット。
家賃をとにかく抑えたいのであれば、木造がおすすめです。
木造でも最近は防音設備が充実しているアパートもあるため、騒音トラブルが気になる方は不動産屋に相談してみましょう。
アパートとマンションの違い
ところで、アパートとマンションってどう違うのかしら?
実は、アパートとマンションの違いに明確な定義はありません。
建築基準法や宅地建物取引業法にあるのは、共同住宅の定義のみ。
アパートとマンションを区別する明確な定義はありません。
不動産ポータルサイトでも分類の仕方は統一されておらず、あるサイトではアパートと記載されている建物がほかのサイトではマンションと記載されていることも。
とはいえ、一般的にアパートとマンションは、次のように使い分けられるケースが多いです。
種類 | アパート | マンション |
構造 | 木造 S造(鉄骨) | RC造(鉄筋コンクリート) SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート) |
高さ | ~2階建て | 3階建て~ |
一般的に、オートロックや監視カメラなどのセキュリティシステムや太陽光発電などの高機能な設備が整っているのはマンション。
そのため、基本的にマンションよりもアパートのほうが家賃が安いケースが多いです。
なるほど。だからナンバーワンの子は億ション、全然売れない子はアパート住まいなわけね。
また、マンションは分譲目的で建設されることも多いですが、アパートが分譲目的で建設されることはほぼありません。
アパートには種類がある?まとめ
今回は、アパートの構造の違いやマンションとの区別の仕方を解説しました。
アパートにはさまざまな名称がありますが、種類ではありません。
また、マンションとアパートには明確な定義がなく線引きはあいまいです。
賃貸物件は、構造の違いとメリット・デメリットを理解し、自分に合う構造の建物を選びましょう。
とはいえ、自分で物件の構造を細かく調べるのは大変。
そんなときは、水商売専門の不動産屋であるナイトハウスにおまかせ!
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