賃貸の入居後、部屋の状態が悪すぎてトラブルになって住めないから費用返金してほしい。
賃貸物件は実際に入居してみないとわからない部分も少なくないですよね。
そのため入居してみたら「思っていたのと違う」ということからトラブルに繋がってしまうこともあります。
入居したばかりであれば、他の物件への移動も楽ですが、気になるのが初期費用などの部分ですよね。
入居後すぐにトラブルに発展してしまった場合には、費用は返金してもらうことができるのでしょうか。
この記事ではそんな賃貸入居後の返金について紹介していきます。
【結論】入居後に返金はできるの?
まず最初に結論をお伝えすると、入居した後に初期費用などの返金を受けることはできません。
賃貸契約にはクーリングオフなども適用されないため、賃貸人には返金の義務はないです。
入居前であっても賃貸契約をして鍵の受け取りが済んでいる場合には、基本的に返金を受けることができません。
また入居してからすぐの解約でも、鍵交換など退去に関連する費用は賃借人に請求されます。
さらに気を付けたいデメリットとしては、一定期間賃料が無料となるフリーレントの物件などは、早期解約は違約金の対象となり追加で費用が発生してしまう可能性もあるという点です。
他にも入居後のトラブルによる退去は、解約申し入れ期限までの家賃は支払わなければならないなどマイナスなポイントが非常に多いです。
水商売や夜職の方で遠方への引っ越しなどをお考えの方は、契約できる物件も限られるため内見の日時の調整も難しいですよね。
しかし、しっかりと内見をして、自分の条件にあった物件でないと入居後にトラブルになることもあります。
そこで水商売や夜職の方が、豊富な選択肢の物件から選べる不動産屋「ナイトハウス」に相談するのがおすすめです。
ナイトハウスは相談もラインででき、内見もオンラインで可能。
スタッフも不動産についてだけでなく、水商売や夜職の事情にも精通しているので安心して物件選びを任せることができます。
入居後に返金される可能性のある費用
入居後に初期費用を返金してもらうことはできません。
しかし通常の退去時と同様に、返金される可能性のある費用もあります。
具体的には以下のような費用が返金の可能性のある費用となっています。
- 前家賃
- 敷金
- 火災保険料
- 保証会社手数料
支払済みの前家賃や火災保険は、残りの期間分が日割りや月割りで返金。
また敷金に関しては、通常の退去時と同様にクリーニング費用などを差し引いて返金されます。
しかし入居後のトラブルによって返金される費用は、初期費用のごく一部となってしまいます。
そのため入居後のトラブルに巻き込まれないように、細心の注意を払って契約を進めるようにしましょう。
賃貸入居後に返金のトラブルに発展する例①物件や設備の不良
入居後に入居者が返金を求めるような、トラブルに発展してしまうケースとして多いのが設備不良や部屋の破損です。
クリーニングすると説明されていたにも関わらず、入居してみたら破損があったり汚いままの部屋。
他にもエアコンなどの設備や、雨漏れといった物件の破損も大きな原因になるでしょう。
このように物件の設備の不良などで、そもそも生活できない状態の場合、すぐにでも引っ越したいと思いますよね。
しかし、せっかく支払った初期費用などが返金されないのであれば、あまりにも出費が多くなってしまいます。
このような場合、賃借人は賃貸人に対して契約不適合責任の追及して修繕などの対応を依頼することができます。
契約不適合責任とは契約内容と実際に引き渡される物が違う場合に、賃貸人が契約内容通りの状態にして賃借人に引き渡すという義務のことです。
賃貸人はこの義務を履行するため、下記の中でいずれかの対応が必要になります。
- 不具合の修繕
- 賃料の減額
- 損害賠償請求
- 契約の解除
この中でも契約の解除は賃貸人だけでなく、賃借人にも負担が大きいので認められるケースは非常に稀です。
不具合があった場合に賃貸人にはこれらの内容を賃貸人に要求する権利があるので、修繕などの対応を依頼するようにしましょう。
大家や不動産屋から事前に設備不良に関する説明があった場合は要注意
契約不適合責任は基本的に契約内容と、引き渡される物件の状態に齟齬がある場合に適用されます。
そのため契約時に部屋や設備の破損などに関して、事前に説明があった場合には、適用できない場合があるため注意しましょう。
契約時や内見時に物件や設備の不良に関する説明があった部分に関しては、念入りに確認しておくとトラブルのリスクを回避できます。
賃貸入居後に返金のトラブルに発展する例②騒音トラブル
2つ目に入居後すぐに問題になりやすいトラブルとして騒音があります。
騒音トラブルは実は賃貸のトラブルで最も相談件数の多いトラブルで、設備不良のように事前の告知義務もありません。
またそもそも大家や管理会社が問題を認知していない例も少なくないようです。
騒音トラブルは問題の性質上解決が難しいため、解決までに長い期間を要することが多いトラブルでもあります。
入居後、騒音がうるさすぎて眠れないと、当然日常生活にも悪い影響がでてしまいますよね。
特に夜職や水商売の方、午前中はゆっくり寝たいと思う方は騒音被害にあいやすい傾向にあります。
入居してすぐに騒音の被害を被った場合には、初期費用を返金してもらい他の物件に引っ越したいですよね。
しかし、実際には騒音被害が理由で、初期費用の返金を請求しても返金される可能性は非常に低いです。
建物内で他の部屋に移れる可能性もある
騒音被害にあってしまい状況が解消されない場合には、大家や管理会社に部屋や物件の移動を相談してみましょう。
物件内に空き部屋がある場合には、他の部屋に移ることができるケースもあります。
また大家や管理会社が他の物件を保有している場合には、他の物件へ移動できないか相談してみるとよいでしょう。
引っ越し直後であれば、家具の移動なども比較的楽にできると思うので、騒音で悩んだ場合には早めに相談してみるのがおすすめです。
入居後に返金トラブル発展しないための確認ポイント
入居後、返金トラブルに発展しやすい事例について確認してきました。
そもそも入居してすぐに返金を求めなくてはならない物件には、いくつかの特徴があります。
これらの特徴に当てはまらないかどうか、内見時に確認しておくことで入居後のトラブルのリスクを軽減させることができます。
管理会社の入っている物件を借りる
管理会社が入っておらず大家が自分で管理している物件は、設備の不具合の対応やクリーニングが雑になるケースが少なくありません。
大家の中には物件管理の知識があまりなかったり、コスト削減のために自分でクリーニングを行う方もいます。
そのような物件の場合には、クリーニングや修繕に不備があることも多い傾向にあります。
水商売や夜職の方で物件がなかなか借りられず、直接契約の物件を探すのも同様の理由でおすすめできません。
内見時にごみ置き場を確認
内見のさいに部屋の中や間取りなどは、ほとんどの方が念入りに確認されます。
しかし、意外と見落としがちなのがゴミ置き場の状態ではないでしょうか。
ゴミ置き場の状態を確認することで、近隣の住民がしっかりとルールを守っているのかを確認できます。
またゴミ置き場が汚いままになっている物件は、普段の清掃対応などもしっかりとされていない可能性が高いので要注意です。
設備の状態は入居前に必ず確認
設備は入居前のクリーニングで全て綺麗になると思いこんでいませんか?
実はクリーニングだけではどうにもならない設備の不具合は非常に多いです。
特にタバコの匂いなどはそう簡単に落ちるものではありません。
しかしこれらの不具合は実際に住んで、設備を使用してみるまで気づかないことも少なくありません。
そこで重要なのが、内見時の設備確認です。
特にエアコンなどの家電は電気が通っていて動作確認ができる場合には、必ず動作確認までしておきましょう。
賃貸の入居後のトラブルで返金をしてもらうのは実質不可能
この記事では賃貸の入居後、トラブルに巻き込まれても初期費用などの返金ができるのかについて解説してきました。
残念ながら入居後に初期費用などの返金を求めるのは実質不可能に近いです。
しかし、入居後にすぐに退去したくなるほどのトラブルにはいくつかの共通点があります。
そのような物件を避けて物件選びをすることで、トラブルを可否することができるでしょう。
水商売や夜職の方は物件探しの選択肢が限られ、トラブルが起きやすい物件に入居してしまうことも少なくありません。
この記事で紹介した水商売の方専門の不動産屋などに相談して、豊富な選択肢の中から物件を選ぶことでリスクを軽減できます。