賃貸物件でカビが発生したら、責任は誰がとるの?
カビトラブルを回避する方法ってあるのかしら…。
この記事は、上記の悩みを持つ夜職の方のために書きました。
賃貸物件で、知らないうちにカビが発生してしまうことは珍しくありません。
しかも、水商売の方は生活スタイルからカビトラブルが発生しやすい傾向。
この記事では、賃貸物件でカビトラブルが発生した場合の責任者や、水商売の方が知っておきたいカビトラブル回避法を解説します。
賃貸物件でカビトラブルが発生しやすい場所とは
賃貸物件のカビトラブルって具体的にどんな場所で発生してるの?
カビトラブルが発生するのは、湿度と温度が高く、栄養源となるホコリや汚れがある場所です。
賃貸物件でカビトラブルが発生しやすい場所は、主に次の6ヵ所です。
- お風呂・洗面所
- エアコン
- キッチン・冷蔵庫
- 窓枠
- 下駄箱やクローゼットなど扉付きの収納
- 家具と密着した壁
お風呂・洗面所
お風呂や洗面所は、どこよりもカビが好む高温多湿の環境になりやすい場所です。
お風呂場や洗面所でカビトラブルが発生しやすいのは、次の場所。
- 天井
- 排水溝
- 鏡
- 蛇口
- タイルの目地
- ゴムパッキン
とくに厄介なのが天井で、天井にカビが発生すると繁殖したカビの胞子がお風呂場中に拡散されてしまいます。
エアコン
エアコンの内部は、自分できれいに掃除することが難しいためカビトラブルが発生しやすい場所です。
エアコン内部にカビが発生すると、カビの胞子が送風口から部屋中に広がってしまうため非常に厄介。
アレルギー性鼻炎や呼吸器系疾患などの病気の原因にもなってしまいます。
キッチン・冷蔵庫
キッチンや冷蔵庫は湿気が溜まりやすく、カビトラブルが発生しやすい場所です。
キッチンや冷蔵庫でカビが発生しやすいのは、次の場所。
- 排水溝
- シンク
- 冷蔵庫の裏側の壁
とくに冷蔵庫の裏側は湿気の逃し口があるのでカビが発生しやすいです。
冷蔵庫を動かす機会は滅多にないため、気づいたときには壁一面が真っ黒と言うことにもなりかねません。
窓枠
窓枠は、結露が増える冬や湿度の高い梅雨にカビトラブルが発生しやすい場所です。
結露をこまめに拭き取らなければすぐにカビが発生。
窓枠にカビが発生すると、窓枠に触れたカーテンにカビが移って広がる可能性が高いため注意が必要です。
下駄箱やクローゼットなど扉付きの収納
下駄箱やクローゼットなどの扉付きの収納は、湿気が溜まりやすくカビトラブル発生しやすい場所です。
とくに濡れた靴や服をそのまま収納すると、すぐにカビが発生。
また、ゆとりなくぎゅうぎゅうに収納していると空気が通らずカビが発生しやすくなります。
家具と密着した壁
家具と密着した壁は、結露や喚起不足が原因でカビトラブルが発生しやすい場所です。
家具を動かす機会が少ないとカビの発生に気づきにくいため、家具の背面と壁にびっしりとカビが発生している可能性大。
カビトラブルが発生しやすい場所の中でも、とくに対処がも遅れやすい場所です。
賃貸物件でカビが発生したときの責任者
ところで、賃貸物件でカビが発生したら誰の責任になるの?
賃貸物件でカビが発生したときは、大家さんの責任になるケースと入居者の責任になるケースがあります。
基本的に賃貸物件でカビトラブルが発生したら、カビの根本原因を作った人の責任となり費用を負担することになります。
入居者が責任者となった場合、退去費用にカビの除去費用が上乗せされるため注意が必要。
費用はカビトラブルの度合いにより異なりますが、目安は次のとおりです。
- 6畳の部屋の壁紙の張り替え:4~5万円程度
- 6畳の部屋フローリングの張替え:4万~7万円程度
- 浴室のカビ:1万円程度
それでは、大家さんが責任者となるケース、入居者が責任者となるケースをそれぞれ見ていきましょう。
大家さんが責任者のケース
大家さんが責任者となるのは、次のようなケースです。
- 経年劣化によって配管から水漏れが起きていることでカビが発生した
- 雨漏りによって天井にカビが発生した
- 窓が開けられないためにカビが発生した
- 外壁のひび割れが原因で壁紙にカビが発生した
- 浴室の換気扇が故障していたために浴室にカビが発生した
もともとカビが発生しやすい物件であった場合は、大家さんの責任になります。
入居者が責任者のケース
入居者が責任者となるのは、次のようなケースです。
- 窓の結露を放置していたためにカビが発生した
- 加湿器を使用するあるいは多量の観葉植物がありカビが発生した
- 換気をあまりおこなわないためカビが発生した
- 掃除をあまりしないためカビが発生した
- 壁との隙間を空けずに家具などを配置し、カビが発生した
入居者の生活スタイルが原因でカビが発生した場合は、入居者の責任になります。
賃貸物件の入居者には善管注意義務が課せられており、賃貸物件の場合は日常的な清掃や退去時の清掃に気を付ける必要があります。
上記のような生活スタイルは善管注意義務違反に該当。
善管注意義務とは、一般的に要求される程度の注意をおこなう義務のことです。
善管注意義務違反が原因で壊れたり傷ついたりしたものの修復費用を負担しなければならないことは、国土交通省が発表している「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に定義されています。
そのため、入居者は退去時に原状回復費用としてカビの除去費用を負担する必要があります。
なお、原状回復について、水商売の方が知っておきたい知識やトラブルを次の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
水商売の方は賃貸物件のカビトラブルが多い?知っておきたい4つの対策法
水商売をしていると賃貸物件のカビトラブルが多いって聞いたけど本当?
対策法はあるのかしら…。
水商売の方に賃貸物件のカビトラブルが発生しやすいのは事実です。
水商売の方は生活スタイルが一般的なサラリーマンなどとは異なり、夜遅くや朝方に帰宅するのが一般的です。
夜中に掃除機をかけると大きな音が迷惑になるためかけにくかったり、疲れて帰ってきており結露のこまめなチェックなどがしにくかったりすることが原因。
湿気やホコリが溜まりやすく、気づいたらカビが発生していることも多いです。
そんな水商売や夜職の方がカビトラブルを回避するための方法は、次の4つ。
- こまめに換気をおこなう
- こまめに掃除をする
- 湿気が気になるときは早めに大家さんに相談する
- カビが発生しにくい部屋を借りる
こまめに喚起をおこなう
こまめな喚起は、簡単におこなえる基本的なカビトラブル対策の一つ。
カビは湿度が60%未満になるとほとんど活動できないといわれています。
天気のよい日は積極的に窓を開け、こまめに喚起をおこないましょう。
窓がない場所や風の通りが悪い場所は、サーキュレーターや扇風機で空気を循環させるのがおすすめですよ。
こまめに掃除をする
こまめな掃除も、カビトラブル対策に有効。
カビにとっての栄養源であるホコリやゴミ、汚れをこまめに取り除くことで、カビの発生を防げます。
床や窓はもちろん、クローゼットや靴箱などもこまめに掃除をするのがおすすめ。
そんなにたくさんこまめに掃除をするなんて無理だわ…。
そんなふうにお悩みの方のためのウラワザは次のとおり。
- 防カビ剤を使用する
- 結露防止スプレーを使用する
- 窓に防湿フィルムを貼る
シートタイプやスプレータイプの防カビ剤が販売されているので、使いやすいタイプで靴箱やクローゼットのカビ対策をおこないましょう。
また、結露防止のスプレーや防湿フィルムを使用すれば、カビの原因となる結露を防止できるのでカビ対策に有効です。
湿気が気になるときは早めに大家さんに相談する
湿気が気になるときは早めに大家さんに相談しましょう。
冬や梅雨でなくても常に窓に結露が付いているなどの場合は、すぐに相談するのがおすすめ。
物件自体に問題がある場合は、大家さんが専門業者にお願いして対策をしてもらえる可能性が高くなります。
早めの対策で、カビだらけの部屋に住むリスクを回避できる可能性がありますよ。
カビが発生しにくい部屋を借りる
カビトラブルを回避したいのなら、1番の対策はカビが発生しにくい部屋を借りること。
防カビ用の壁紙が使用されていたり、結露の付きにくい二重窓であったりという物件がおすすめ。
また、鉄筋コンクリート造りよりも木造であれば通気性がよく結露が発生しにくいといわれています。
そう言われても、そんなことまで自分で調べて探すなんて無理だわ…。
そんなときは、水商売専門の不動産屋であるナイトハウスに相談するのがおすすめです。
ナイトハウスのスタッフは、水商売など夜職の方が安心して住める数多くの物件から、一人ひとりのお悩みや希望にあわせて最適なお部屋を紹介してくれます。
カビトラブルに巻き込まれにくいお部屋探しも、ナイトハウスにおまかせすれば自分で苦労して探す必要なんてありません。
ナイトハウスは、LINEでも相談を受け付けているため、店舗に来店できない方も安心。
カビトラブルが気になる方も、まずは気軽にナイトハウスに相談してみましょう。
賃貸のカビトラブルの責任は誰が取る?まとめ
今回は、カビトラブル発生時の責任者について、水商売の方が知っておきたいカビトラブル対策法などとあわせて解説しました。
生活スタイルが原因でカビトラブルが発生した場合、原状回復費用として入居者がカビ除去費用を負担しなければなりません。
水商売など夜職の方は、生活スタイルからカビトラブルが起こりやすいのは事実。
費用の問題だけでなく、カビだらけの部屋での生活は健康にもよくありません。
カビトラブル回避の1番の方法は、カビの発生しにくいお部屋を借りること。
カビトラブルに巻き込まれず快適な生活を送るための物件探しは、ぜひナイトハウスに相談しましょう。