賃貸の騒音トラブルってやっかいって聞くけど対策方法はあるの??
賃貸物件における近隣トラブルで最も件数が多く、解決が難しい騒音のトラブル。
しかも騒音に関するトラブルは、夜職や水商売の方が巻き込まれてしまうリスクが非常に高いトラブルでもあります。
この記事ではそんな騒音に関するトラブルの原因や正しい対処法、対策を詳しく紹介していきます。
騒音トラブルの解決が難しいと言われる原因や理由は?
騒音に関するトラブルは隣人トラブルの中でも解決が難しいトラブルです。
その理由は日常的な生活音が騒音の原因となっており、当事者に悪意がない場合が多いからです。
実際に騒音の原因となる音には以下のような例があります。
- 洗濯機、掃除機、エアコン室外機などの家電の動作音
- 洗面所や便所の給排水音などの生活音
- テレビ、楽器などの音響
- 会話の声や赤ちゃんの鳴き声、ペットの鳴き声など
これらはどれも生活していると必然的に発生してしまう音ばかりです。
そのため騒音だと注意されても止めることは難しく、最終的に加害者か被害者のどちらかが妥協しなければならないパターンがほとんどです。
水商売や夜職の方は夜型生活になってしまう場合も多いため、騒音トラブルに巻き込まれやすい傾向にあります。
例えば深夜帰宅後の生活音が他の住人に対して騒音になってしまったり、逆に日中の生活音で眠りを妨げられてしまうこともあります。
そのため入居前から騒音に関するリスクを軽減することが必要です。
また騒音トラブルの解決が難しい理由のもう一つが、どの程度の音を「騒音」とするかが人によって異なるという点です。
一般的な基準はありますが、この基準を超えているからと言って退去依頼ができるわけでもないため、解決することが難しいというのが現状です。
一般的には環境基準(40~60デシベル)を超えているか否かが騒音の基準となっています。
例えば掃除機の動作音を1m程離れた場所で聞くと60デシベル程度になります。
水商売の方は注意!間違えると危険な騒音トラブルの正しい対処法
これだけ高確率で騒音のトラブルに巻き込まれるとなると、万が一巻き込まれた場合の対処方法も知りたいですよね。
特に女性の1人暮らしが多い水商売の方の場合は対応方法にも注意が必要です。
誤った対応をしてしまうとより大きなトラブルに巻き込まれてしまう危険性もあるので要注意です。
騒音の状況を記録する
騒音の被害に悩んでいる場合には、できる限り具体的に騒音の状況を詳しく記録しましょう。
前述した通り騒音の原因は、生活音などの場合も少なくありません。
また音が聞こえてきている方向の部屋の住人が原因ではなく、他の部屋から反響してきている場合もあります。
そのためクレームとして申し入れる前に、状況を正確に伝えられるよう記録しておくことが解決への第一歩です。
具体的には以下のような点を確認しておくのがおすすめです。
- どのような音がするのか
- 音が聞こえる頻度や時間帯
- 音が聞こえる位置や方向
実際に騒音が発生している状況を録画しておくと、より状況を詳細に伝えることができます。
不動産屋や大家に相談
しっかりと状況を確認して、伝える準備が整ったら大家もしくは不動産屋に相談しましょう。
大家は、住人が平穏に通常の生活を営むことができる環境を提供することを民法によって、義務付けられています。
そのため騒音などの陳述にも大家はしっかりと対応する義務があります。
また同時に住人にも善管注意義務があり、何か問題が発生した場合には大家や不動産屋に知らせる義務を負っている点にも注意が必要です。
大家や不動産屋に相談することをためらう方も少なくありません。
しかし大家や不動産のプロである不動産屋が対応することで、スムーズ解決できる例も多いです。
こんな対応はNG!困った時には第三者に相談しよう
騒音のトラブルになったさいに、感情的になって怒ってしまったり、直接自分で解決しようとするのは絶対にNGです。
- 壁などを叩いたりして騒音で返す
- 直接相手にクレームを言いに行く
このような対応をとってしまうと相手が逆上してしまい、問題を大きくしてしまうリスクがあります。
また本来被害者であった場合にも、加害者扱いされてしまう可能性も低くないので気をつけましょう。
過去には騒音トラブルが加熱して傷害事件にまで発展してしまったケースもあるほどです。
大家や不動産屋に相談しても改善されない場合はどうすればいいの?
大家も騒音トラブルの苦情があったからと言って、すぐに相手の住人を退去させることはできないという点はすでに確認した通りです。
掲示板などへの貼り紙といった対応で終わってしまい、それ以上の対応をしてもらえない場合には第三者に相談してみるとよいでしょう。
賃貸の騒音にまつわるトラブルは発生件数も多く、さまざまな機関が相談にのってくれます。
- 市区町村の公害相談窓口
- 警察相談専用電話(#9110)
- 国民生活センター
また弁護士などに相談したいと思う場合には、先ずは法テラスに相談してみるとよいでしょう。
第三者機関は双方の納得がいくための協議の仲裁をしてくれる心強い味方です。
騒音トラブルに巻き込まれないための賃貸物件選びの方法
騒音トラブルに巻き込まれるリスクを下げるには、物件を選ぶさいから注意を払っておくことが重要です。
ここからは賃貸物件を選ぶ際に気をつけておきたいポイントを紹介していきます。
部屋の位置や構造で選ぶ
まず物件を選ぶ場合には、必ず物件の構造を確認しましょう。
物件の防音性能は造りによって大きく変わってきます。
防音性能は木造の物件が最も低く、鉄筋造、コンクリート造とその性能は高くなっていきます。
また部屋の位置も重要な要素です。
例えば、最上階の部屋であれば騒音に悩まされる心配はありませんし、下の階がテナントの物件であれば深夜の生活音も気になりません。
このように物件の位置や構造を吟味して賃貸物件を選ぶことで、騒音トラブルに巻き込まれるリスクを下げることができます。
防音性の高い物件を選ぶ
防音性の高さの基準は物件の構造以外にも、壁の厚さやサッシの構造によっても変わってきます。
壁や床の厚みは15~20cm程の物件を選ぶと防音性が高くなります。
しかし物件の壁の厚みなどは不動産屋や大家も把握していない場合がほとんどです。
そこで内見時に壁を叩いてみて詰まった音がするかどうか、というのを1つの基準としてみるとよいでしょう。
生活時間帯が同じ夜職の住人が多い物件を選ぶ
また騒音トラブルを避けるには、生活時間帯が同じ住人が多い物件を選ぶとよいでしょう。
夜職や水商売で昼夜が逆転しがちな方は特にこの傾向が強いです。
生活リズムが同じ住人が多いと他の住人からクレームを言われる心配も軽減されますし、自分が騒音に悩むリスクも下がります。
そのためこのような物件に絞って物件を探すのも非常に効果的です。
水商売の方向けの不動産屋に相談する
不動産屋選びのさいのポイントをご紹介してきました。
しかし、実際に物件を選ぶさいに、これらの点を全て考慮して考えるのはなかなか難しいですよね。
水商売や夜職の方ができる限り騒音トラブルに巻き込まれないためには、不動産屋の助けを借りるのがおすすめです。
水商売の方を専門としている不動産屋の「ナイトハウス」では、「不動産」と「水商売」両方の知識が豊富なスタッフが在籍しています。
騒音トラブルを避ける物件選びのコツも熟知しているので、ぜひお気軽にご相談ください。
騒音トラブルは巻き込まれないための対策が重要
この記事では賃貸物件における騒音トラブルに関して紹介してきました。
騒音トラブルは事例が多く、そして解決が難しいトラブルであるということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
特に水商売や夜職の方は生活リズム等の関係で加害者にも被害者にもなってしまいやすいというのも現実です。
そこで物件選びの時点からしっかりと騒音トラブルに巻き込まれないための対策が必要になります。
そのためには職業をしっかりと理解してサポートしてくれる不動産屋が欠かせません。
この記事で紹介した不動産屋や物件選びの方法もぜひ参考にしてみてください。