審査も無事通過して入居日も決まってたのに、入居日を遅らせたいって不動産屋さんから連絡が来ちゃった。
引越し業者も手配済みなのにどうしよう…。
賃貸審査を通過していざ入居と思っている矢先に、思わぬ入居日トラブルに巻き込まれることは少なくありません。
入居日トラブルは、上記だけでなくさまざまな内容があります。
しかも、水商売の方は仕事の都合上、入居日トラブルが起こりやすい傾向です。
こちらの記事では、水商売の方に多い入居日トラブルや回避法を、入居日の知識と併せてお伝えしていきます。
入居日に気持ちよく新しいお部屋に住めるよう、ぜひ参考にしてくださいね!
賃貸の入居日とは?起こりやすいトラブル例を併せて解説
入居日と聞くと賃貸物件に住み始める日をイメージする方が多いかもしれませんが、不動産会社が提示する入居日は意味が違います。
ここでは、賃貸の入居日について、起こりやすいトラブル例と併せて解説します。
賃貸の入居日とは?
賃貸の入居日とは、「契約した賃貸物件に住めるようになる日」を意味します。
「賃貸物件に住めるようになる日」は同時に「家賃の支払いが始まる日」でもあります。
家賃の支払いが始まるといっても、入居日に支払いをするという意味ではありません。
通常は不動産会社との契約時に、入居日を元にした日割りの家賃を敷金や手数料などの初期費用と併せて現金で支払うことがほとんどです。
入居日が月の後半の場合は、次月の前家賃も一緒に支払います。
入居日はいつ決まる?
入居日は、不動産会社に入居申込をしてから審査に通過して賃貸借契約を結ぶときに確定します。
一般的に、賃貸物件の申し込みから入居までの流れは次のとおり。
- 不動産会社に入居申込をする
- 入居審査がおこなわれる
- 審査通過後に不動産会社と賃貸借契約を結ぶ
入居申込から賃貸借契約を結ぶまでは、おおよそ1週間~10日です。
不動産会社は、事前に契約時に支払う初期費用などの金額を借主に伝えなければなりません。
また、賃貸借契約書には入居日を記載する必要があります。
そのため、入居審査が通過したらすぐに不動産会社から連絡が入り、入居日を調整して決めることになります。
入居日の決め方は?
入居可能になる日は、物件により異なります。
新築物件ではない場合は、すぐに入居できる状態の部屋かどうかで異なります。
新築でない物件の場合、その部屋が原状回復した時点から入居が可能です。
原状回復とは、借主が退去時に部屋を借りる前と同じ状態にして返す義務のこと。
原状回復は部屋のクリーニングや傷などの修繕作業がおこなわれ、通常数週間かかります。
すぐに入居できる状態の部屋であれば、最短で入居申込から2週間後ぐらいが入居日の候補になります。
仕事の予定もあるから、2週間後って急ね…。
1ヶ月後とかに入居日を設定することはできるのかしら。
すぐに入居できる状態の部屋の場合、基本的に1ヶ月後や2ヶ月後などに入居日を設定することはできません。
入居日を先延ばしにすると、入居希望者はしばらく家賃を払わずに済みますが、貸主はその間無収入になってしまいます。
1~2週間程度であれば先延ばしにすることができる場合もありますが、いずれにせよ不動産会社や物件オーナーとの交渉が必要です。
いっぽう、新築物件の場合、建物がすでに完成しているかどうかで異なります。
建物が完成していれば、最短で入居申込から2週間後ぐらいが入居日の候補。
しかし、建築中であれば完成後になるため、完成が遅れてしまい入居日が遅れる可能性もあります。
新築の賃貸マンションには、契約した人すべてが同じ入居日となる「一斉入居」も多く、自分だけの都合では入居できない場合もあります。
なお、原状回復については水商売の方が巻き込まれやすいトラブルと併せて次の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
起こりやすい入居日のトラブル例
賃貸物件の入居日で起こりやすいトラブルは、次の3つです。
- 入居日がなかなか決まらない
- 入居日に入居できない
- 二重家賃が発生する
入居日がなかなか決まらない
建築中の物件で完成日が確実でない場合、入居日がなかなか決まらないことが多いです。
また、一斉入居の新築マンションの場合も入居日がなかなか決まらないケースがあります。
一斉入居は、管理会社から指定された業者が、各入居者・搬入業者のスケジュールを調整し、マンション全体の引越しの管理をおこないます。
入居者全員と搬入業者のスケジュールがうまく調整できない場合、入居日もなかなか決まりません。
入居日に入居できない
入居日のトラブルで最も多いのが、入居日に入居できないトラブルです。
入居日に入居できない原因には、次のことが考えられます。
- 前の借主が退去予定日に退去しない
- 原状回復に予定よりも時間がかかっている
- 建築中の新築物件の完成予定日が遅れている
- 借主自身の都合で入居日に入居できなくなった
申し込み時点で住居者がいる賃貸物件の場合、前の借主が退去予定日がなんらかの理由で少し遅れてしまうことも少なくありません。
退去が遅れれば、原状回復も遅れてしまうため入居日に入居できない事態が発生。
いっぽう、一方的に貸主が借主に退去を命じ、従わないなどの退去トラブルが生じている場合もあります。
退去トラブルが起こっている場合、入居日のめどがつかなくなってしまう恐れもあります。
また、入居日トラブルは貸主側によるものだけではありません。
借主自体が何らかの理由で入居日に入居できないトラブルもあります。
先ほども解説しましたが、入居日とは家賃の支払いが始まる日です。
たとえ入居していなくても家賃の支払い義務があり、契約時に払った家賃は戻ってこないことに注意しましょう。
二重家賃が発生する
二重家賃とは、現在住んでいる部屋と新しく住む予定の部屋の両方の家賃を払うことです。
一般的に賃貸を借りるときは、2年間など期限を決めて賃貸借契約をします。
その際に、契約を途中で解約して退去する場合、一定の期限までに管理会社や大家さんに解除予告をするよう契約書に書かれていることが多くあります。
もしも一定の期限が1ヶ月前であれば、新しい物件の契約が決まってすぐに連絡をしても家賃の支払い義務がなくなるのは1ヶ月後。
それに合わせて新しい部屋の入居日を決めることができれば二重家賃の発生を避けられます。
しかし、これまでにお話ししてきたとおり、入居日は入居者が自分の希望通りに決められるとは限りません。
入居申込日が現在住んでいる物件の家賃の支払いが終わる前になってしまうと二重家賃が発生してしまいます。
水商売の方に入居日トラブルが起こりやすい理由
水商売だと入居日トラブルが起こりやすいって本当?
水商売の方の場合、次の理由から入居日トラブルが起こりやすくなっています。
- 現在住んでいる部屋の解約連絡が遅れる
- 入居日に入居できない事態が発生しやすい
水商売の方は、夜のお仕事のため管理会社の営業時間に寝ていることも少なくありません。
現在住んでいる部屋の解約連絡がつい遅れてしまい、二重家賃が発生してしまう可能性が高くなります。
また、勤めていたお店を辞めるはずの日が、人間関係などから延びてしまうなどということもあります。
たしかに、よくしてもらったママからあと1週間だけとかお願いされたら断れないかも…。
お店を予定日にやめられないと引越し日も延期しなければならなくなり、入居日に間に合わなくなってしまいます。
とはいえ、水商売の方もそれ以外の方も、前の借主や原状回復、新築物件の完成予定日が原因の入居日トラブルの起こりやすさに差はないため安心してくださいね。
水商売の方が入居日トラブルを未然に防ぐ方法
水商売の方が入居日トラブルを未然に防ぐ方法は、次のとおりです。
- 現在借りている部屋の賃貸借契約の期限や中途解約時の解除予告の期限を確認する
- 現在入居中や建築中の物件を探す
- フリーレント物件を探す
- 管理会社への連絡は速やかにおこなう
まずは現在借りている部屋の契約期限を確認し、中途解約の場合ならば解除予告の期限を確かめましょう。
退去日の目安がわかったら、退去日と入居日をなるべく近く設定すれば二重家賃の負担が減らせます。
もしも解除予告から退去日までの日にちが長い場合は、すぐに入居しなくてもよい現在入居中や建築中の物件を探すのがおすすめ。
もしくは、フリーレント物件を探すのもひとつの手です。
フリーレント物件とは契約日や入居可能な日が過ぎても、1ヶ月、2ヶ月といった一定期間は家賃を払わずに済む物件です。
なんだか入居日トラブルにならないように物件を探すのって難しそう…。
そんなときは、水商売専門の不動産屋であるナイトハウスにおまかせ!
現在借りている部屋の契約書を見せて希望などを伝えるだけでOK。
水商売専門ならではの知識と経験をもとに、審査が通りやすくて希望に合った物件を紹介してくれます。
ナイトハウスはLINEからも簡単に相談できるので、ぜひ気軽に相談ください。
入居日トラブルが発生してしまった場合の対処法
入居日トラブルが発生してしまった場合は、まずは不動産会社や大家さんに相談しましょう。
たいていの入居日トラブルは、解決できます。
万が一、不動産会社や大家さんとトラブルになり解決しない場合は、弁護士に相談する手もあります。
ただし、弁護士に相談するとなると大きな金額が必要な場合が多いため、次の相談窓口を利用するのもおすすめです。
- 都道府県の相談窓口:国土交通省の不動産会社を管轄する部署
- 一般財団法人 不動産適正取引推進機構:不動産取引(売買契約・賃貸借契約の締結等)に関する無料の電話相談窓口
- 日本司法支援センター 法テラス :国が設立した法的トラブル解決の総合案内所
水商売の方に多い賃貸の入居日トラブルまとめ
今回は、賃貸の入居日トラブルについて、起こりやすいトラブル例や原因、未然に防ぐ方法などをお伝えしました。
入居日のトラブルは、さまざまな理由により起こりやすくなっています。
さらに、水商売の方は仕事上、さらに入居日トラブルが起こりやすい傾向なため注意が必要。
今回紹介した未然に防ぐ方法を参考に、なるべく入居日トラブルを回避しましょう。
入居日トラブルを避け、気持ちよく理想のお部屋に住むためにも、ぜひお部屋探しはナイトハウスにご相談くださいね。