トコジラミが賃貸にでた場合のトラブルってどう対応すればいいの?
ゴキブリやネズミといった害虫が家にでたという話しはよく耳にしますよね。
しかし同じ害虫である「トコジラミ」の事例を聞いたことがある方はあまり多くないのではないでしょうか?
実はトコジラミはゴキブリとは比べものにならないほど危険な害虫です。
この記事ではそんなトコジラミの危険性や、もし賃貸で発生してしまった場合どのように対処すれば良いかを解説していきます。
夜職・水商売の方にとってトコジラミはなぜ怖い?
そもそもトコジラミってどんな危険性があるの?
トコジラミは南京虫とも呼ばれる、大きさ5〜8mm程度の昆虫です。
この虫の危険な点は人の血液を吸うという点と、そのさいに体内に人体に有害な唾液が入ってしまうという点です。
この唾液は体内に入りこむことで、赤い炎症や激しいかゆみを伴うアレルギー反応を引き起こします。
夜職や水商売の方が被害にあってしまうと、激しい痒みだけでなく、顔を含む全身に赤い腫れを引き起こしてしまい仕事に影響がでてしまうケースもあります。
またトコジラミは夜行性のため、日中自宅で過ごす水商売の方はその発生に気づきにくく繁殖が進むまで気づけない場合も少なくありません。
さらにこの害虫は通常の害虫駆除アイテムでは駆除することが難しく、専門の業者に依頼するなどの対応が必要となります。
本来トコジラミは自然発生するものではなく、洋服などに付着して室内に侵入します。
その性質からトコジラミ発生の原因の特定が難しく、駆除費用を誰が支払うのかといった点でトラブルに発展されるリスクが高いのです。
近年トコジラミの相談件数は増加傾向にある
人体に有害で駆除も難しいという非常にやっかいな性質のトコジラミですが、近年その被害件数は増加傾向にあります。
世界的には韓国やフランスでトコジラミが大量発生しており大きな問題となっていますが、その被害は国外だけにとどまりません。
ここ最近、日本国内においてもホテルや地下鉄、映画館、病院といった場所でトコジラミが発生したという報告が相次いでいます。
水商売の方は不特定多数の方と仕事で会うので、お客さまの持ち込んだトコジラミを家に持ち帰ってしまうといったリスクもあるでしょう。
万が一、トコジラミの被害にあってしまった場合には冷静に対応しないと、何度引っ越しても被害がなくならないという事態も想定されます。
トコジラミが発生した場合の対処方法
もしトコジラミが発生した場合どうすればいいの?
自分の部屋にトコジラミがでてしまった場合、早急に駆除する必要があります。
しかし、もしも大家や不動産屋がしっかりと対応してくれない場合には、どのような対応をしていけば良いのでしょうか。
害虫駆除の対処方法や手順
トコジラミが自宅にでた場合には、プロの駆除業者に依頼する必要があります。
まずは管理会社や不動産屋に被害状況を詳しく報告しましょう。
そのさいに、同じ不動産屋や管理会社の保有する他の物件に移動できないかも相談してみるのがおすすめです。
トコジラミの駆除は複数回に分けて実施することが多いので、駆除期間中に同じ室内ですごすと被害が悪化してしまう可能性もあります。
また他の物件に移動するさいに持ち込む荷物に、トコジラミが付着してしまっているケースも少なくありません。
トコジラミを次の物件に持ち込むことを避けるために、洋服などを熱湯で洗浄し、高温の乾燥機などにかけるのがおすすめです。
トコジラミは高温に弱いのでこのような処理をすることで、付着したトコジラミを死滅させる効果が期待できます。
もし駆除依頼をしても大家や不動産屋が手配してくれない場合には、できる限り早く自分で業者を手配しましょう。
トコジラミの成虫は毎日5〜6個の卵を産むと言われ、短期間で一気に数が増えて部屋に繁殖していきます。
そのためできる限り早いタイミングで駆除業者を手配する必要があるのです。
賃貸でトラブルが発生したさいに水商売や夜職の方は、他の物件が簡単に契約できないという理由から引っ越しが選択肢に入れられないという悩みは非常に多いです。
審査が通らないという理由で引っ越しを諦めてしまっている方は、水商売専門の不動産屋を通して物件を契約する方法を検討してみてください。
水商売の方向けの不動産屋でも特にナイトハウスは審査通過率が非常に高く、スタッフも夜職や水商売に関する知識も非常に豊富な不動産屋です。
LINEで簡単に相談できるので、不動産に関して気になることがある方は気軽にお問合せください。
害虫駆除が裁判に発展した事例
もしトコジラミがでて管理会社が対応してくれなかったらどうすればよいの?
トコジラミではありませんが害虫駆除の対応に関して、裁判に発展した事例があるので確認しておきましょう。
害虫駆除を依頼しても大家が対応してくれない場合には、どうすればよいのか悩みますよね。
基本的に民法では賃貸人は、賃借人に賃貸物件を使用収益させる義務を負っていることになります。
これは居住用の物件では問題なく生活を営める環境を提供する義務がある、ということを意味しています。
そのため当然、害虫が発生して通常の生活を営むのが難しい場合には、大家は状況の改善をする必要があるということです。
過去に害虫が発生した物件に関しての裁判では、ヒメアリやコバエの大量発生という事例がありました。
いずれの裁判でも争点となるのは、大家や不動産屋が害虫駆除に対応する姿勢を見せたかという部分になっています。
そのため万が一大家が対応してくれない場合には、瑕疵担保責任や使用収益の義務違反を追求できるでしょう。
自分のケースがこのような契約違反に該当するかどうか心配な方は、国民生活センターや市区町村の相談窓口に相談してみてください。
トコジラミが発生した場合の費用や支払い区分
害虫駆除を業者に依頼した場合っていくらくらいかかるの?
トコジラミの駆除には高額な駆除費用が発生すると説明してきました。
一体どのくらいの費用が相場なのか気になりますよね。
駆除費用の目安
駆除費用は業者によって異なりますが、1㎡あたり2,000~5,000円程度の費用となる場合が一般的です。
駆除剤の散布は、同じ場所に2~3回実施すつのが一般的です。
またその他にベットや家電などを依頼する場合には、それぞれの品目に対して追加料金が発生する傾向にあります。
20㎡程度の部屋ですと1回4~5万円程度の費用がかかる場合がほとんどです。
業者を選ぶ前に可能であれば、複数の業者に見積依頼するとよいでしょう。
またどの業者に依頼するか決めるさいには、保証期間が設定されている会社を選ぶのがおすすめです。
費用の支払い区分
トコジラミは発生原因を特定するのが非常に難しいです。
その理由は他の害虫のように自然発生するわけではなく、入居者自身が持ち込むことで室内で繫殖してしまった可能性も高いという点にあります。
賃貸物件を賃借人の収益が可能な状態にする民法601条に照らせば、害虫駆除の費用負担は大家や管理会社が行うべきです。
しかしその一方で住み始めてから長期間経ってから、トコジラミが発生した場合には入居者が持ち込んでしまった可能性も非常に高くなります。
そのため費用の支払い区分が賃貸人になるのか、賃借人になるのかという対応に関しては大家や管理会社の方針によって変わってきてしまいます。
このようなトラブルに巻き込まれ無いためにも、信頼できる不動産屋の管理している物件に入居することが必要です。
またトコジラミのトラブルは迅速な対応が欠かせないため、もし支払いに関してトラブルになった場合には、先ずは自分で手配するのがおすすめです。
その後に第三者機関に相談しながら、支払いをしてもらえるかを相談していくようにしましょう。
賃貸でのトコジラミのトラブルは解決が難しい
この記事では賃貸におけるトコジラミのトラブルに関して紹介してきました。
トコジラミによる被害によって、夜職や水商売の方は仕事を休まなければならくなる可能性が非常に高いです。
そのためもしトコジラミが発生した場合には、できるだけ早い対応が必要となります。
その一方でトコジラミは、誰が原因なのかを特定するのが非常に困難です。
このような性質からトコジラミのトラブルは非常に解決が難しいため、万が一の場合にも頼れる不動産屋に相談するようにしましょう。
夜職や水商売の方で賃貸物件の契約を検討している方は、記事内で紹介した不動産屋への相談も視野に入れてみてください。